東邦大学理学部 公開講座
公開講座「ホメオスタシスからみる生命の神秘」が開催されました(2017年12月2日)
公開講座は、理学部の研究や関連のある話題を一般の方に知っていただくためのイベントです。今回は、生物分子科学科が担当し、「ホメオスタシスからみる生命の神秘」という講演会を企画しました。当日は土曜の午前中でしたが、たくさんの方が来場しました。
最初の演者は、東京大学大気海洋研究所の竹井祥郎名誉教授(兼 東邦大学訪問教授)をお招きし、「環境適応にみる生き物の不思議」というタイトルでご講演いただきました。「海」という身近な題材をテーマに、あまり知られていない「海」のもつ性質、そして、それを利用する生物の適応戦略について、わかりやすくお話していただきました。また、多くの方が興味のあるサケやウナギの回遊についても、最新のデータを交えながら、お話していただきました。
2つ目の演題は、「ウナギが海に帰るには」というタイトルで、生物分子科学科の塚田講師が講演しました。日本のソウルフードで馴染み深いウナギですが、実は、皆さんが知らないたくさんの特殊能力がウナギにあるそうです。塚田講師は、ウナギを実験モデルにして、その特殊能力から生物に普遍的に存在する生命現象を解明するという研究について解説しました。講演後にはたくさんの質問があり、盛会のうちに公開講座は終了となりました。