塚田講師の研究論文が学術雑誌の表紙を飾りました

内分泌学の国際誌 Journal of Endocrinology の表紙に、塚田講師(分子医学・生理学部門)が発表した論文の画像が掲載されました。
塚田講師らは、ラット下垂体前葉の3次元培養を用いて、下垂体前葉の組織構築に必要なコラーゲンの合成メカニズムを解明しました。コラーゲンは、細胞に足場を提供し、細胞の移動・増殖・分化に関与する重要なタンパク質です。下垂体前葉のコラーゲン合成メカニズムは、これまでわかっていませんでしたが、この研究により、濾胞星状細胞と呼ばれる細胞から放出される トランスフォーミング増殖因子(TGFbeta)が、血管を構成する周皮細胞に作用して、下垂体前葉のコラーゲン合成を調節していることがわかりました。
Tsukada T, Azuma M, Horiguchi K, Fujiwara K, Kouki T, Kikuchi M, and Yashiro T. Folliculostellate cell interacts with pericyte via TGFbeta2 in rat anterior pituitary. J Endocrinol, Vol 229: 159-170 (2016) doi: 10.1530/JOE-16-0033