在校生インタビュー
梅澤 優香さん
(生物分子科学科4年/千葉県立船橋東高校出身)
野球部マネージャーで培った体⼒で臨床検査技師を⽬指す

梅澤 優香さん(右下は自分で合成した有機化合物)
化学が好き
化学が一番好きで、生物も好きだったので、進学先は自然に理系に決まりました。ヘアメイクの仕事もいいなと思って、専門学校を調べたこともあったんですが(笑)。高校には自転車で通学していて、大学も近くがいいと思って東邦を受験しました。化学科も合格したのですが、医療系にも興味があったので生物分子に決めました。生物分子ではスカラシップを受給できたのも決め手になりましたね。今も大学まで自転車で20分の近さです。通学に時間がかからないと、その時間に何かができると思っているんです。基本的に効率重視なんですよね(笑)。
野球部マネージャー
高校に入学した時、担任の先生から勧誘されたのがきっかけで野球部のマネージャーになり、大学でも硬式野球部のマネージャーとして活動しました。小・中学校では吹奏楽をやっていて、最初は野球のルールも知らなかったのですが(笑)。練習している様子を見て「輝いている人を応援したい」と思ったんです。子供のころは体が少し弱かったのですが、すごく忙しかったせいか、鍛えられて体力がつきました。考えてみれば、野球部のマネージャーになったことは私にとってずいぶん大きな影響があったと思います。「人の役に立つ」「物事がうまく進むように考える」「リーダーシップ」などを意識するようになりました。

⾼校3 年夏の⾼校野球千葉⼤会が始まる前、選⼿がくれた感謝のメッセージ⼊りのT シャツ。「⼀緒に連れて⾏く」と⾔ってくれました。ベスト32、歴代1 位タイの記録を残すことができました!
臨床検査技師課程
大学受験の時に東邦を受けようと思って調べたら、臨床検査技師課程があるということを知りました。課程は3年生から始まるのですが、1、2年時の成績で選抜された約15人しか入れないので、希望者は入学した時から必死に勉強します。「⼊れたら将来の幅が広がるなあ」と思ったため、専⾨科⽬を中⼼に勉強をし、無事に⼊ることができました。実際に始まってみると、勉強量が多くて大変です。でも、知識がどんどん増えていくのが楽しいですね、特に医療系。専門科目では習わなかったことがたくさんあります。
卒業研究は有機合成

(左)白衣が基本。実験中は保護メガネが必須です!
(右)研究室仲間でバーベキュー。座っているのはアセトンの一斗缶(中身はカラ)。有機合成の研究室ならでは。
(右)研究室仲間でバーベキュー。座っているのはアセトンの一斗缶(中身はカラ)。有機合成の研究室ならでは。
病院実習と国家試験
来週(8月第2週)から5週間、東邦大学医療センター大橋病院で病院実習をする予定です。臨床検査技師課程の授業は4年になってもたくさんあって、今週やっと定期試験が終わったところなのに、休みが全然ないんですよ。私は忙しいのが好きなので、大丈夫ですが(笑)。病院実習が終わってすぐに、学内で国家試験の模試があります。臨床検査技師は国家資格なので、来年2月にある国家試験に合格しないといけないのです。10月に卒業研究論文を提出した後は、国試に向けた勉強に専念します。毎年、全国平均を大きく上回る高い合格率で、特に去年は全員合格だったので、プレッシャーです。でも受からないと就職できないので(笑)。
就職活動
せっかく資格を取るので、やっぱり臨床検査技師になりたいですね。中学の時からもやしもんの影響で微生物が好きで、資格をいかして微生物の研究ができる病院に就職したいと思っています。研究ができるところならどこへでも行くつもりです。職場の近くに下宿すればいいので(笑)。でも、家族が通えるような自宅近くの病院とか、千葉県に貢献するために千葉県立病院とか、他にも希望はいろいろあります。病院に就職するための活動は主に9、10月です。多くの先輩が病院に就職しているので、それも参考に臨床検査の先⽣たちといろいろ相談して決めるつもりです。
5年後の自分
生き方を考えるのが好きで、5年後の自分がどうなっていたいかをよく考えます。今から5年後には、検査業務を⼀通りこなせるようになっていて、働きつつ研究もして、研究成果を論⽂にまとめて発表するのが理想ですね。社会人のままで修士や博士の学位を取得して、検査業務だけではなく、大きな仕事ができるようになりたいです。貯金してカフェをオープンする、というのもちょっといいなと思うことがありますが(笑)。幸運なことに、これまで、その時その時にしたいということを選んできて、失敗したと思うようなことはない気がします。これからの半年間に、病院実習、卒業研究、就職活動、国家試験と大切なイベントが続きますが、一つ一つがんばっていこうと思います!
(2017年8月)