理学部生物分子科学科

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在校生インタビュー

谷口 傑さん
(生物分子科学科2年/高等学校卒業程度認定試験)

ここには居場所がある

谷口 傑さん
谷口 傑さん
インタビューしたのは春学期定期試験の最終日、最後の試験が終わった直後でした。

小学生の時、不登校に

4年生の頃からの人間関係の悩みがきっかけで、おなかが痛くなったり吐き気がするようになりました。いろいろな病院にも通いましたが、体調は改善されず、6年生の途中から完全に不登校になってしまいました。しかし、勉強は好きだったので、体調の許す限り塾で勉強していました。不登校になってしまった人を積極的に受け入れる中学に進学してからは、よい小児科の先生に出会えたこともあり、少しずつ体調がよくなっていきました。そして、学校に行ける日が増え、友達もできました。小学生の時に行っていた塾の先生が家庭教師として自宅に来てくれて、勉強もしっかり続けました。

大学進学を目標にして

大学に進学することに迷いはありませんでした。全統模試を受けて、自分の学力も分かっていました。体調面で不安が残っていたので高校には行かずに、高卒認定試験と大学受験をサポートする予備校に入りました。高卒認定試験には1年で合格しました。体調もさらによくなり、友達もでき、精神的にも楽になっていきました。

生物と化学が好き

自分が理系に向いているということは、中学の時に確信しました。予備校では自由に授業を選択できたので、理系の科目をすべて受講し、生物と化学を専門にしようと決めました。大学を選ぶときに一番重視したのはカリキュラムです。予備校にある大学の資料やホームページを参考にして、生物と化学が勉強できる大学を探し、生物分子科学科を見つけました。一般入試A日程B日程の両方に合格し、すぐに入学を決めました。成績優秀合格者に与えられるスカラシップで30万円の奨学金の給付を受け、家族も喜んでくれました。

自分の居場所

大学に入学したときには、体調はかなり回復していました。しかし、友達ができるかどうか心配だったので、部活やサークル、同好会などには必ず入ろうと思っていました。習志野キャンパスには様々な部やサークルがありますが、「生協学生委員会」に入りました。どういう活動をするかは正直に言うとそのときはよく分からなかったのですが、雰囲気がよかったので(笑)。「生協学生委員会」というと堅苦しい感じですが、活動の方針は「大学生活をみんなで助け合いましょう」ということで、新入生相談会、PCセットアップ講習会、夏祭りの開催、食堂の装飾や新メニューの提案など、イベントの企画・実行が活動内容です。人見知りなのに初対面の人と話す機会があり、緊張することも多いのですが、企画の後は達成感があり、有意義な時間を過ごせています。講義や実験の空き時間や放課後に委員会の部屋に行くと、活動のない日でも誰かがいます。メンバーと気が合ってとても楽しく、「自分の居場所」を見つけることができたと思っています。
写真撮影のために突然押し掛けたこの日もたくさんのメンバーが集まり、定期試験が終わった後のほっと一息の時間を過ごしていました。

さまざまな講義や実験

入学前に期待していた通り、講義や実験はおもしろいです。例えば、物理化学Iのタンパク質の構造を実験的に決定するための結晶構造解析の原理、基礎生化学のインフルエンザウイルスの流行する型が毎年違う理由、生理学Iのホルモンによる血圧調節などの内容が、印象に残っています。興味深い内容を学べるのはよいのですが、試験や実験のレポート作成は大変で、この半年は特に忙しかったです。先輩から聞いて覚悟はしていたのですが・・。何とか乗り切れましたが、今はちょっと燃え尽き症候群気味です(笑)。試験前はいろいろな先生に質問に行きました。特に杉本先生の部屋に行くと、専門の話だけでなく雑談でも盛り上がって、つい長居してしまいます。

これからのこと

生物分子科学科では、生物と化学、それから医学や薬学などの広い分野の講義が受けられます。今は興味ある分野がたくさんあってしぼれていないのですが、これからは一番おもしろいと思う分野を決めて、それから将来のことを考えようと思います。学科の勉強に関連する資格も取得できるといいですね。これまで学んだ知識を生かして就職したいと思っています。
(2018年8月)

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