理学部生物分子科学科

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生物分子科学セミナーのお知らせ

近藤 未菜子 博士

演題:スチルベン類似体における励起状態反応ダイナミクス解明
講師:近藤未菜子(お茶の水女子大学リーディング大学院推進センター・化学特任講師)
日時:2014年12月15日(月)午後2:40 (発表、質疑併せて90分程度を予定)
場所:理学部 IV 号館 大学院セミナー室(4250室)

要旨:
trans-2-[4-(Dimethylamino)styryl]benzothiazole (DMASBT) はtrans-スチルベンやその類自体同様の代表的なpush-pull 発色団類である。
trans-DMASBT の分光学的研究は、これまで従来の定常状態電子スペクトル測定や蛍光寿命測定により行われてきた、また量子化学計算により理論的にも行われている。その結果、溶媒の極性に大きく依存したソルバトクロミックシフトが観測され、特に蛍光スペクトルの強い極性依存性から極性溶媒中ではねじれ型分子内電荷移動(twisting intramolecular charge transfer, TICT)状態の存在が考慮されてきた。本研究では、定常状態電子スペクトル測定、時間相関単一光子計数法による時間分解蛍光スペクトル測定を様々な溶媒で行い、また圧力、温度依存性も合わせて測定し励起状態反応機構の解明を行った。その結果、得られた0→1 と1→0 遷移双極子モーメントの一致が溶媒の極性に関わらず見られたことから、TICT 状態の存在は確認されなかった。したがって、DMASBTはスチルベン同様の光異性化反応を通した内部転換(IC)が励起状態の蛍光消光過程であると結論付けた。得られた動力学的パラメーターは、trans-スチルベンやジフェニルブタジエンの光異性化反応の解析へ応用されてきたKramers の理論を用いて解析を行った。従来のKramers 理論に加え、活性化エネルギーの溶媒極性依存性や反応摩擦への溶質-溶媒カップリングを考慮することで、測定により得られた動力学的パラメーターをより良く再現した。

連絡先:理学部生物分子科学科
細井 晴子

過去のセミナー

Kolaczkowska博士

このたびポーランドよりKolaczkowska博士をお招きして、下記の要領でセミナーを開催することになりました。ふるってご参加下さい。


日時:10月12日(火) 午後3時~
場所:理学部5号館5201
演者:Dr. Elzbieta Kolaczkowska
Dept. of Evolutionary Immunobiology
Institute of Zoology
Jagiellonian University
Krakow, POLAND

演題: "Matrix metalloproteinase 9 (MMP-9) as a pivotal protease in multiple inflammation-linked events"

連絡先:理学部生物分子科学科
小林芳郎、永田喜三郎

下川卓志氏

講師:下川卓志氏(Karolinska Institutet, 生物分子科学科 2期生)

日時:2010年9月21日(火)16時から

場所:理学部2号館2階 大会議室


第一部 ”ヘッジホッグシグナル伝達系の解析
--- 制御機構の解明と癌治療への応用を目指して ---”
ヘッジホッグシグナル伝達系は、胚発生や臓器形成などにおいて重要な役割を担っており、その制御異常は先天性疾患や腫瘍形成を引き起こす事が知られています。我々の研究室では主にヘッジホッグシグナル伝達系の制御機構や発癌への関与を解析しています。今回はその中から博士課程の学生による最新の結果を中心に紹介したい と思います。

第二部 ”case study: 異郷で就職するという選択” 

東邦大大学院を修了して14年、スウェーデンで就職して6年になりました。
国籍の異なる学生や同僚たちに囲まれての大学院教育や研究活動での経験をお話しし、意見交換のきっかけになればと考えています。

学生、教職員のご来聴をお待ちしております。

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