太古の海において、化学反応の積み重ねによって有機化合物から生命が誕生しました。海は化学と生物の架け橋となる奇跡の場所です。太陽は光合成過程を通してほとんど全ての生物の生存を支えて来ただけでなく、紫外線や放射線により遺伝子の変異を引き起こし、生物の進化と多様性を育んできました。また、本は知識を伝えるものです。偉大な科学者たちの知識を受け継ぎ、さらにその次のページを私たちの手で刻んで行く決意を、この本は表しています。海と太陽、そして生物分子科学科の目的である「生命現象を化学の言葉で語る」を表した本に、生命と科学に対する私たちの思いが込められています。