理学部生物学科

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野外生態学実習IIを実施しました

野外生態学実習IIは3年生向けの実習で、4コースに分かれ、生態学を専門とする教員が、それぞれの専門に近い実習を行っております。今年度は、以下の4コースを5月23日~27日に実施し、合計で50名を超える学生が参加しました。



植物の繁殖戦略と、ニホンジカの嗜好植物を探る

長野県小諸市および軽井沢町の森林において、林床植物のカントウマムシグサやエンレイソウの形態を測定し、繁殖とサイズの関係について検討しました。また、ニホンジカの剝皮がみられる場所で毎木調査を行い、シカが剥皮する樹種の嗜好性について検討しました。5日間の実習のうち1日は浅間山に登山し、標高にともなう植生変化を観察しました。

ニホンザルを対象とした行動学的研究

京都市嵐山のニホンザルを対象として、参加学生各自で研究テーマを設定し、研究計画を立て、データ収集およびデータ解析を行いました。今年度は、親子関係、オスの個体差、オトナとコドモの採食の違い、利き手などのテーマで観察が行われました。

クモの体色模様・陸貝の形態変異・哺乳類の体サイズ

東邦大学習志野キャンパスで、「クモの体色模様」、「陸貝の形態変異」、「哺乳類の体サイズ」に関する実習を行いました。卒業研究を控えた学部3年生20名が、野外調査・形態測定の実技実習やデータ解析のハンズオントレーニングに参加しました。「哺乳類の体サイズ」の内容の一部は、「形態測定学: 体の大きさの自然法則」で一般公開されているので、興味のある方はご覧ください。

流域生態系と海洋生態系に関するフィールドワーク

身近な生態系を科学的に理解するために、三浦半島と房総半島の小流域、および伊豆諸島の火山島とそれを取り巻く海洋生態系を対象に、生態系を構成する環境と生物の分布や食物連鎖から見た生物の相互作用、さらには生物の活動を通した物質とエネルギーの流れを学ぶ実習を行いました。

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