理学部生物学科

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2018年度 理科教室(高等学校理科教諭向け)の報告

生物学科では、生物分子科学科と合同で、8/7、8/20に、高等学校理科教諭向けの理科教室を実施しました。

生物学科からは、
・「トリの卵でできる細胞遺伝学実験」(担当:多田政子教授)
・「花の形・葉の形の多様性」(担当:下野綾子講師)
・「動物の行動を科学する! 動物園での行動観察法」(担当:井上英治講師)
を行いました。


関東圏だけでなく、岩手県や滋賀県の高校の先生方に貴重なお休みを割いて参加して頂きました。

トリの卵でできる細胞遺伝学実験

「トリの卵でできる細胞遺伝学実験」を20名定員で実施致しました。うずらは雄雌混合で平飼いされているため、毎日フレッシュな受精卵 が私たちの食卓に届けられています。その卵を1日間、5日間と38℃で培養するとどうなるのか?胚がものすごスピードで成長していること が実感できます。このため、特別なことをしなくても分裂中期の細胞を捉えられます。今回、胚観察・胚細胞の短期培養・染色体標本作製 ・免疫染色の基礎となる組織化学染色と盛り沢山の実験を行いました。さすが高校の理科の先生。集中力・理解力・実践力が優れていて、 難なく時間通り進められました。次回、もっと踏み込んだ発展実験も一緒にできそうで楽しみです。

花の形・葉の形の多様性

キャンパスに生育する身近な植物を材料に、午前中は花と送粉昆虫との関係を、午後は葉の形質について考えました。
・被子植物の花の多様化には送粉昆虫との共進化が関わっているとされています。その材料としてイヌビワと送粉者のイヌビワコバチとの関係を読み解きました。
・植物の葉は種ごとに形や厚さが様々です。葉の寿命と葉の厚さの関係を調べることで、どのような特性の葉を、どのくらいの期間つけていれば稼ぎがいいのか?を考えました。

動物の行動を科学する! 動物園での行動観察法

霊長類の種数が豊富な千葉市動物公園において研修を行いました。霊長類の形態的特徴や進化について、それぞれの展示前で説明した後に、行動観察を行って頂きました。その後、動物公園内のセミナー室で、収集した行動データを入力し、そのデータを用いて、データ解析の例を説明致しました。

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