教育概要

最近の急速な科学技術の発展によって、環境破壊がおこり、地球環境の将来が危ぶまれるようになりました。これらの問題を解決するために、生命科学の基幹である生物学が注目を浴びています。生物学科では、伝統的な生物学と新しく発展した分野を盛り込んで、基盤科目の上に、その後の専攻分野を決められるような応用科目を設けて、生物学を体系的総合的に学ぶ一貫した教育を行っています。
体系的な生物学教育
生態学から分子生物学までの基礎生物学の膨大な知識を体系的に学ぶために、学年を追って生物学の専門科目が習得できます。1年次から全員が履修する基盤科目(講義・実習)がはじまり、学年が上がるにつれて小人数で行う応用科目(講義・実習・演習・卒業研究)になります。また、野外での生態学実習や分子生物学の講義など、学問の進展と社会的要請に対応させた力リキュラムも充実しています。これまでに蓄積された生物学の知識と最近急激に進展している新しい生物学の知見を総合的に教育に反映させています。
基礎教育の重視と自主的な科目履修
1年次には高校の物理、化学、生物を大学での専門教育につなぐ「リメディアル教育」を行っています。また、「情報リテラシー」はパソコンを文房具として自由に使いこなす能力を身につけるため、講義と実習をパソコン実習室で行います。これらの基礎教育と並行して英語、数学など大学教育に必要な教養科目が行われます。生物学のどの分野を専攻するにも必要な科目を精選し、基盤講義科目・基盤実習科目として2年次前期までに全員が履修します。さらに、多様な生物学の分野から学生自身の興味や希望に合わせて選択履修できるように、多くの専門教育科目が用意されています。