理学部生物学科

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昆虫からほ乳類まで保存的な遺伝子が
オサムシの適応放散に関わる

 東邦大学の小沼順二准教授と京都大学の曽田貞滋教授(現・名誉教授)を中心とする研究グループは、ヒトの頭の形に関わる遺伝子と同じ遺伝子が、カタツムリ食のオサムシの1種、マイマイカブリの頭の形を決めていることを発見しました。この遺伝子の変異によって、マイマイカブリは、地域によって頭が細長い形と太短い形に分かれ、それぞれ違った方法でカタツムリを食べるように適応しています。この遺伝子は多くの動物が保有している保存性の高い遺伝子ですが、甲虫の形態の多様性に重要な役割を果たしている可能性があります。

 この研究成果は、雑誌「Molecular Biology and Evolution」の2024年6月号に発表されました。
カタツムリを食べる狭頭型アオマイマイカブリ(左)と巨頭型サドマイマイカブリ(右) カタツムリを食べる狭頭型アオマイマイカブリ(左)と巨頭型サドマイマイカブリ(右)

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