理学部生物学科

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喉の形態からわかったコウモリ類の喉頭エコーロケーションの起源に関する新知見

 コウモリ類(哺乳綱翼手目)は聴覚によって周囲を探知する生体ソナーである「喉頭エコーロケーション(*注 1)」を使うことによって、暗闇の中を障害物にぶつかることなく飛び回ることができます。コウモリ類の喉頭エコーロケーションの起源は謎に包まれており、今なお盛んに議論されている進化生物学の一大トピックです。
この謎を解き明かすために、東邦大学理学部の土岐田昌和准教授の研究グループは、コウモリ類に属する複数の種の成体と胚を材料に用いて、喉頭エコーロケーションに使用される超音波(注 2)を作り出す喉頭の形態多様性と形成パターンを調査しました。
 その結果、喉頭エコーロケーションを行う 2 つの系統(ヤンゴコウモリ亜目とキクガシラコウモリ上科)では、喉頭の異なる領域が特殊化していることが明らかになりました。このことは、2 つの系統が進化の過程でそれぞれ独自に喉頭の形態を改変することによって、喉頭エコーロケーションを行う能力を手に入れた可能性を示します。
 本研究の成果は、長年にわたるコウモリ類の喉頭エコーロケーションの進化プロセスをめぐる論争に終止符を打つ可能性があり、近年注目されている独自の進化を遂げた哺乳類であるコウモリ類とそれを自然宿主とするウイルスとの関係性についても新たな洞察をもたらすかもしれません。
 この成果は 2024 年 1 月 31 日に「英国王立協会紀要(Proceedings of the Royal SocietyB: Biological Sciences)」にて発表されました。

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