理学部生物学科

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博士後期課程1年の嵯峨幸夏さんの論文がDGD奨励賞受賞

分子発生生物学研究室の博士後期課程1年の嵯峨幸夏さんの論文が学術雑誌Development, Growth & DifferentiationのDGD奨励賞を受賞し、発生生物学会で表彰されました。

Young Investigator Paper Award 2017
Regulation of ecmF gene expression and genetic hierarchy among STATa, CudA, and MybC on several prestalk A-specific gene expressions in Dictyostelium

Yukika Saga, Tomoka Inamura, Nao Shimada, Takefumi Kawata
Development, Growth & Differentiation, Volume 58, Issue 4, pp 383-399

受賞理由

 細胞性粘菌はアメーバ状態から子実体に至るまでの、細胞状態の経時的な変化が明快であり、そのことによって発生研究の魅力的なモデル生物となっている。著者たちは、細胞性粘菌がslug状態から立ち上がって子実体の形成に向かう発生段階に焦点を当てて研究し、 STAT属の転写因子STATaがその発生段階のprestalk A細胞群の制御の鍵を握ることを示した。そして、遺伝子制御の観点からSTATaと関連した転写因子の変異体における遺伝子発現や、レポーター遺伝子の発現の解析を行った。その結果、STATaが関与する遺伝子制御カスケードは単純な上下関係による線形的なものではなく、相互作用を含んだ並列制御によるものであることを示した。本研究は、細胞性粘菌の特徴を生かした、そして洗練されたレベルの高い研究である。

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