習志野キャンパスの四季
東邦大学習志野キャンパスには250種を越える樹木が保存され、昆虫や小動物も豊富に見られます。さらに大学周辺には多くの自然が残されています。
南西約5kmにある谷津干潟は、水鳥と水鳥が生息する湿地を守るための「ラムサール条約」に登録されている日本国内37ヶ所の1つです。大都会の周辺に唯一残されたバードサンクチュアリーとして知られています。干潟周辺の樹木が保存されているので、散策を楽しみながら自然の生態を観察することができます。また、京成線沿線に散在する里山は生物学の野外実習や自然観察に格好のフィールドとなっています。千葉県では里山保存運動の中心として、「ちば里山センター」が活動しています。
南西約5kmにある谷津干潟は、水鳥と水鳥が生息する湿地を守るための「ラムサール条約」に登録されている日本国内37ヶ所の1つです。大都会の周辺に唯一残されたバードサンクチュアリーとして知られています。干潟周辺の樹木が保存されているので、散策を楽しみながら自然の生態を観察することができます。また、京成線沿線に散在する里山は生物学の野外実習や自然観察に格好のフィールドとなっています。千葉県では里山保存運動の中心として、「ちば里山センター」が活動しています。
習志野キャンパスと近隣における動植物の四季折々の表情を、生物学科の学部生や院生と一緒に観察してみましょう。(四季係)
春の鳥たち
寒い冬もやっと終わり、春になると動植物の活動が活発になります。谷津干潟の周辺の植物は4月に入ると一斉に花を咲かせます。ヒヨドリは冬の間は木の実などを食べていますが、満開のサクラの花蜜を吸いに来ました。
春は鳥たちの恋の季節です。冬の間は地味に鳴いていた鳥たちも美しくさえずりだし、縄張りやパートナーの獲得に大忙しです。下の写真は干潟に飛来したコアジサシです。左のオスが右のメスに魚をプレゼントしてプロポーズをしている真っ最中です。このような行動が見られるのも春の時期だけです(写真左)。
もう子育てを始めている鳥たちも見られます。カイツブリの親鳥の背中から、ヒナがひょっこり顔を出しています(写真右)。
もう子育てを始めている鳥たちも見られます。カイツブリの親鳥の背中から、ヒナがひょっこり顔を出しています(写真右)。
春は鳥たちの渡りの季節でもあります。冬鳥たちは日本から北へ、反対に夏鳥たちは南から日本へと渡ってきます。日本よりもさらに北の繁殖地へ行く途中、日本に立ち寄っていく鳥もいます。下の写真はチュウシャクシギです。シベリアなどの繁殖地へ行く途中に、谷津干潟にやってきました。チュウシャクシギはカニのハサミや脚をうまく振り落して、胴体を丸呑みにしています。
季節の変化は天候や気温だけではありません。周囲の動植物を観察することによっても、自然の移ろいが手に取るように分かります。皆さんも周りの動植物を注意深く見てください。春の訪れは今満開の桜ばかりではなく、その周辺に生息する鳥たちにも見られます。(文と写真:学部3年 佐藤俊介)