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プレスリリース 発行No.1509 令和7年6月27日

子供を対象とした近視管理アプリ「ミオログ」を開発・リリース

 東邦大学医学部眼科学講座 松村沙衣子講師と株式会社メニコン(本社:名古屋市中区、代表執行役社長 CEO:川浦康嗣)は、成長期の子供を対象とした近視管理アプリ「ミオログ」を共同で開発しました。
 同アプリは、2025年6月30日より提携眼科の受診を経て、利用を開始することができます。
近視管理アプリ ミオログ
 令和6年度の学校保健統計調査によると、視力1.0未満の子供の割合は小学校36.8%、中学校60.6%、高等学校71.1%と高い数値を示しており、同調査が始まった昭和54年から一貫して増加傾向です。視力1.0未満の約8~9割は近視であることが指摘されており、近視が増えている原因として、スマートフォンやタブレットの普及などの視環境の変化が挙げられます。近視になる年齢も低くなっており、早く近視になると将来強い近視になる可能性があり、近視が強度になることで緑内障や網膜剥離といった目の病気を発症する確率が高くなることが研究で明らかになってきています。

 近視の主な原因は眼軸長(角膜から網膜までの眼球の長さ)の伸展といわれており、近視の増加を防ぎ、強度近視(注1)を予防するためには、子供の頃からの早急発見と適切な管理が重要です。

 臨床では、オルソケラトロジーレンズ(注2)の装用や点眼薬、多焦点ソフトコンタクトレンズの使用など、進行を抑制するための様々な研究が進められていますが、それらの治療の導入や治療評価には、眼軸長のパーセンタイル曲線(注3)による評価が役立ちます。

 「ミオログ」は、子供の視力、屈折度数、眼軸長といった検査データや治療の履歴を記録し、パーセンタイル曲線上の近視進行の推移を見ることができる近視管理アプリです。近視治療に取り組む子供や保護者にとっては、治療の効果が見える化されることで治療継続の動機づけにもなることが見込まれます。
 また、次回検査日や、使用中のオルソケラトロジーレンズの洗浄時期をお知らせする通知機能によって、近視管理や治療の安心をサポートします。
                    【アプリ画面イメージ】

用語解説

(注1)強度近視
-6.00D以上の強い近視で、将来の目の病気のリスクが高くなります。

(注2)オルソケラトロジーレンズ
寝ている間に装用する特殊なハードコンタクトレンズで、角膜(黒目の表面)の形を一時的に変えることで、日中は裸眼で過ごせるようにする近視矯正法です。

(注3)眼軸長パーセンタイル曲線
目の長さ(眼軸長)を年齢別に示した基準グラフです。成長に伴う目の長さの変化を視覚的に確認でき、近視の進行リスクの予測に役立ちます。身長の成長曲線の“目のバージョン”です。
以上

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