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プレスリリース 発行No.1332 令和6年1月11日

東邦大学「みんなが輝く未来のサイエンス」
~ 習志野市との共同企画 中学生向け理科講座を開催 ~

 東邦大学理学部は、令和5年度JST(科学技術振興機構)採択プログラムである「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」を受け、昨年12月5日と同18日の2回にわたり、習志野市内の中学校で理科講座を開催しました。

 この講座は、普段体験できない「特別な理科授業」を通じて理科への興味を深め、科学の奥深さに関心を持ってもらうことを狙いに、習志野市教育委員会指導課、中学校の理科教員、および東邦大学の3者によって企画されました。
 
 本プログラムは、船橋市教育委員会(共同機関)、習志野市教育委員会および習志野商工会議所(連携機関)との協力により実施されました。詳細は下記の通りです。

研究紹介講座

         
日 時 2023年12月5日(火)
場 所 習志野市立第一中学校
対象 中学2年生(1組から7組まで全クラス、全学生対象)

研究紹介講座1

講師:脇司 東邦大学理学部 准教授

演題:「寄生虫と生物多様性」
寄生虫について、共生と寄生の違いといった基本的な部分からスタート。
アニサキスなどの寄生虫標本で実物を観察しながら、多様な寄生虫と生態系の関係について詳しい解説が行われました。また、外来生物と一緒にやってくる外来の寄生虫の及ぼす影響についても詳しい説明がありました。

研究紹介講座2

講師:上田奈津実 東邦大学理学部 准教授

演題:脳の老化予防の科学
「勉強へのモチベーションを上げるにはどうしたらよいか?」という身近な質問から神経科学・脳科学へのイントロが行われました。後半は、老化の鍵となる物質の特定をめざす実験の様子の動画を示しながら、認知症の解明と治療につなげるべく行っている研究について解説が行われました。

研究紹介講座3

講師:下野綾子 東邦大学理学部 准教授

演題:草原を守る ~ 地上と地下に目を向けて ~
人間と自然とのかかわりについて、まず昔話『ももたろう』に出てくる「柴刈り」を例示し考察を開始し、日本の古来の草原や里山を守ることがどうして大切かということから、下野准教授自身が関わっている草原再生プロジェクトに話がおよび、さらには植物多様性と土壌中の菌類には密接な関係があるという知見にまで展開しました。
研究紹介講座

左から、研究紹介講座1(脇准教授)、2(上田准教授)、3(下野准教授)

理科実験講座

         
日 時 2023年12月18日(月)
場 所 習志野市立第二中学校
対象 中学2年生の参加希望者 合計77名

理科実験講座1

講師:石井淳一 東邦大学理学部 准教授

演題:「塩化アンモニウムで色々実験」
肥料など様々な分野で広く使われている塩化アンモニウムを使った3種類の実験を行いました。塩化アンモニウムの熱を奪う特性の確認から始まり、最後の塩化アンモニウムの再結晶実験では、実に不思議な結晶化現象が見られました。各班から歓声が上がり、皆さん笑顔になりました。

理科実験講座2

講師:齋藤敦子 東邦大学理学部 教授

演題:植物色素を分離してみよう
薄層クロマトグラフィーという手法を使って、植物の色素を分離しました。基準となる植物としてほうれん草の葉を用い、各班がそれ以外にアジサイ、ツバキ、ツツジなど、様々な葉で色素の分離を行い、色の展開具合を比較しました。緑一色に見える葉にも多様な色素があることが確認されました。
理科実験講座
以上

リリースに関するお問合せ

東邦大学 習志野学事部
〒274-8510 船橋市三山2-2-1
TEL: 047-472-1205
E-mail: kagayaku2023[@]ml.toho-u.jp
URL: https://www.lab.toho-u.ac.jp/univ/kagayaku2023