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プレスリリース 発行No.795 平成29年7月19日

表皮水疱症(難病性稀少疾患)の再生医療製品による臨床試験開始

東邦大学医療センター大森病院皮膚科 石河晃教授と北海道大学病院皮膚科 清水宏教授のグループは、表皮水疱症患者に対する再生医療製品を使った臨床試験を開始しました。

表皮水疱症は、先天的に皮膚が脆弱で、わずかな外力で生後早期から全身、特に機械的刺激部位に水疱(水ぶくれ)、びらん(ただれ)、潰瘍を形成する遺伝性の疾患で、厚生労働省の難病に指定されています。

日本における表皮水疱症の患者数は、平成6年厚生省稀少難治性皮膚疾患調査研究班の全国調査によると推定500~640人とされていますが、現在治療薬はなく、治療は創傷被覆材による皮膚保護、痒みや疼痛を抑えるための対症療法のみであり、有効な治療薬や治療法の開発が望まれています。

そのような中で、健康なドナーの脂肪組織由来の間葉系幹細胞を含んだ再生医療製品を潰瘍部位に貼付することで、遺伝的にⅦ型コラーゲンが欠損あるいは極端に不足している表皮水疱症患者の患部に、他家幹細胞からⅦ型コラーゲンや皮膚形成を促進する各種成長因子などを皮膚病変部位に供給する治療法は、潰瘍治癒の促進と症状の軽快につながるものとして期待されます。
以上

本発表資料に関するお問い合わせ先

東邦大学医療センター大森病院皮膚科 石河 晃
〒143-8541東京都大田区大森西6-11-1 TEL 03-3762-4151
E-mail:akira.ishiko[@]med.toho-u.ac.jp
※E-mailはアドレスの[@]を@に替えてお送り下さい。

北海道大学大学院医学研究院感覚器病学講座皮膚科学教室 清水 宏 
〒060-8638 札幌市北区北15条西7丁目 TEL 011-706-7387

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