プレスリリース 発行No.620 平成27年8月21日
東邦大学付属東邦高校考古学研究会による日本初の騎兵兵舎調査
~昨年に続き、8/15 (土)「全国高等学校考古学フォーラム」で発表~
東邦大学付属東邦高校(習志野市泉超2-1-37、校長:松本琢司)の考古学研究会は、東邦大学理学部(船橋市三山2-2-1)キャンパス内に残る日本初の騎兵兵舎に関する調査について、全国初の高等学校生を対象とする考古学イベント「全国高等学校考古学フォーラム (知の甲子園)」に2年連続で選抜され、去る8月15日(土)に九州国立博物館で発表しました。今年度は、発掘した瓦や煉瓦などの遺物の整理や周辺施設の測量調査などについて発表を行いました。
記
●騎兵兵舎について
・所在地 東邦大学理学部キャンパス(船橋市三山2-2-1)内
・築年月 1900年12月
・大きさ 梁間5間×桁行10間
・建物用途 騎兵第十三連隊、十四連隊共用の用材庫
●今までの調査について
・2009年より内部調査を開始。東邦大学保管の営繕稟議書に当該建物について「明治33
年(1900 年)12 月築」との記述を発見。
・2013年2月~3月の発掘調査で陸軍を示す五芒星の文様と、1892 年頃から製造された桜印の煉瓦刻印を発掘。
・2014年度は、発掘した瓦・煉瓦などの重さや大きさなどを実測し、明治の煉瓦の規格
について、資料と照合し考察する遺物整理調査を実施。
●「全国高等学校考古学フォーラム」での発表について
東邦高校考古学部2年生の難波七海君(東邦考古学研究会会長)、柳澤佑之輔君(東邦考古編集長)の2名が、「地元を掘る 120年前の歴史に迫る」の発表題目で、東邦大学理学部キャンパス内に残る「習志野騎兵旅団創設期建物」の周辺発掘調査と、その後の整理作業及び周辺施設の測量調査について発表を行いました。
発表後の講評では、高倉洋彰日本考古学協会会長より「地道な調査と丹念な整理作業が高く評価できる」と評価されました。
写真:「全国高等学校考古学フォーラム」での発表の様子
以上
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