プレスリリース 発行No.590 平成27年4月21日
東邦大学医療センター佐倉病院 外科助教 森山彩子が
第88 回日本薬理学会年会で第19 回JPS 優秀論文賞を受賞
第88 回日本薬理学会年会で第19 回JPS 優秀論文賞を受賞
去る2015 年3 月18 日から20 日に名古屋で開催された第88 回日本薬理学会年会において、東邦大学医療センター佐倉病院外科助教 森山彩子が発表した、東京都医学総合研究所依存性薬物プロジェクト(池田和隆リーダー)と東邦大学医療センター佐倉病院との共同研究の博士論文が、第19 回JPS 優秀論文賞を受賞しました。
受賞した論文は、近年明らかとなってきた痛みや鎮痛薬の感受性に個人差が生じるメカニズムに個人の遺伝子の相違が関係することについて、従来着目されていなかった新しいタイプの遺伝子の型についてその関係性を解析したもので、「Association between geneticpolymorphisms of the β1-adrenergic receptor and sensitivity to pain and fentanyl in patientsundergoing painful cosmetic surgery」と題するものです。
2013 年1 月から12 月の間に日本薬理学会の機関誌であるJournal of PharmacologicalSciences に掲載された109 篇の対象論文の中から、優秀論文として選出された3 篇のうちの1 篇で、大学院生の博士論文が国内の有力な学会の年間優秀論文賞を受賞した数少ない例のひとつとなりました。
2013 年1 月から12 月の間に日本薬理学会の機関誌であるJournal of PharmacologicalSciences に掲載された109 篇の対象論文の中から、優秀論文として選出された3 篇のうちの1 篇で、大学院生の博士論文が国内の有力な学会の年間優秀論文賞を受賞した数少ない例のひとつとなりました。
論文では「今回の研究により、ADRB1 遺伝子の2 多型が痛みや鎮痛薬感受性個人差の一要因であると示唆された。このような遺伝子多型と個人差の関連研究の知見は、将来的に遺伝子検査による鎮痛薬の適量予測に繋がる。」としており、従来数値化などで客観化することが難しいとされてきた「痛み」を、研究を進めることで客観化し、個人に適した鎮痛剤の選択やその適量化を可能にすることにつなげることで、緩和医療等の中で役立つものとなることが期待されます。
論文の詳細については、下記の日本薬理学会ホームページで参照いただけます。
http://www.pharmacol.or.jp/PDF/jps-awards19.pdf
論文の詳細については、下記の日本薬理学会ホームページで参照いただけます。
http://www.pharmacol.or.jp/PDF/jps-awards19.pdf
森山 彩子(もりやま あやこ)
<略歴>
2005 年3 月 東邦大学医学部卒業
2005 年4 月 医師免許取得、東邦大学医療センター佐倉病院入職
2013 年3 月 東邦大学医学部大学院卒業
2013 年4 月 東邦大学医療センター佐倉病院外科助教
専門分野:呼吸器外科、緩和ケア
【お問い合わせ先】
東邦大学医療センター法人本部 経営企画部
〒143-8540 大田区大森西5-21-16
TEL 03-5763-6583 FAX 03-3768-0660
Email:press@toho-u.ac.jp URL:www.toho-u.ac.jp