プレスリリース 発行No.565 平成26年12月12日
年末年始の海外旅行での健康管理のポイントについて
~楽しい旅行にするための健康管理とは~
羽田空港の国際線ターミナルにおいて、旅行者の病気・けがの治療や、必要に応じた専門施設への搬送等、旅行者の安心・安全と健康管理にあたっている東邦大学羽田空港国際線クリニック(所長:高木 賢治)では、数多くの診療例・治療例から旅行前後での健康管理についての知見蓄積に努めています。
例年にない長い休暇となる年末年始を前に、特に海外旅行に際しての健康管理のポイントをまとめてお知らせします。
例年にない長い休暇となる年末年始を前に、特に海外旅行に際しての健康管理のポイントをまとめてお知らせします。
記
●海外旅行出発のおよそ1週間前からの健康管理のポイント
①出発の数日前からは、栄養、睡眠を十分にとることを心がけて健康状態を良好にし、
抵抗力をつけておくことが大切です。
②出発前にはかかりつけ医に自分の健康状態をチェックしてもらい、旅行に関して相談
しましょう。
気候の違いや旅先での食事などは旅行の大きな目的や楽しみでもありますが、体調
面の変化要因ともなりますので、注意を払うことが必要です。
持病がある場合は、常用薬を準備し機内に持参しましょう。
特に長期旅行者の場合、現在処方されている薬は旅行日数分に加えて1週間分を予
備に持参した方がよいでしょう。
③せっかくの出発前にインフルエンザに感染しないように気をつけましょう。
日々の生活では、外出先からの帰宅時や調理の前後、食事前に手洗いを励行するこ
とが大切です。
予防接種を受けることは最も重要な予防法です。ワクチンは接種後効果が発現するま
で約2週間かかりますので、なるべく早めに接種しましょう。
高齢者は、加えて肺炎球菌ワクチンの予防接種を受けることをお勧めします。
高熱を伴う感冒症状が出た場合はインフルエンザの可能性が疑わしいため、病院を受
診し、適切な治療を受けて健康状態を回復させて、出発に備えることが必要です。
航空会社によっては、高熱を伴う病気の人の搭乗を見合わせる場合もありますし、イン
フルエンザにかかっていれば、周囲の人に感染させる可能性があります。
体調がおかしいと感じた時は、我慢したり放置したりせずに医療機関を受診することを
お勧めします。
(参考)羽田空港国際線クリニックにおける呼吸器疾患での来院者数月別推移(2013年度)
(「呼吸器疾患」には風邪、インフルエンザを含む)
抵抗力をつけておくことが大切です。
②出発前にはかかりつけ医に自分の健康状態をチェックしてもらい、旅行に関して相談
しましょう。
気候の違いや旅先での食事などは旅行の大きな目的や楽しみでもありますが、体調
面の変化要因ともなりますので、注意を払うことが必要です。
持病がある場合は、常用薬を準備し機内に持参しましょう。
特に長期旅行者の場合、現在処方されている薬は旅行日数分に加えて1週間分を予
備に持参した方がよいでしょう。
③せっかくの出発前にインフルエンザに感染しないように気をつけましょう。
日々の生活では、外出先からの帰宅時や調理の前後、食事前に手洗いを励行するこ
とが大切です。
予防接種を受けることは最も重要な予防法です。ワクチンは接種後効果が発現するま
で約2週間かかりますので、なるべく早めに接種しましょう。
高齢者は、加えて肺炎球菌ワクチンの予防接種を受けることをお勧めします。
高熱を伴う感冒症状が出た場合はインフルエンザの可能性が疑わしいため、病院を受
診し、適切な治療を受けて健康状態を回復させて、出発に備えることが必要です。
航空会社によっては、高熱を伴う病気の人の搭乗を見合わせる場合もありますし、イン
フルエンザにかかっていれば、周囲の人に感染させる可能性があります。
体調がおかしいと感じた時は、我慢したり放置したりせずに医療機関を受診することを
お勧めします。
(参考)羽田空港国際線クリニックにおける呼吸器疾患での来院者数月別推移(2013年度)
(「呼吸器疾患」には風邪、インフルエンザを含む)

*4月の来院者を100とした時の月別の比率
④冬場に多発するノロウィルスに感染しないよう気をつけましょう。
最も重要な予防方法は手洗いです。インフルエンザウイルスと同様に外出先からの帰
宅時や調理の前後、食事前、配膳時、トイレ後に励行してください。
●旅行当日の健康管理のポイント
①航空機内の気圧はおよそ0.8気圧で、富士山5合目の気圧に相当し、酸素量も地上より
20%も少なくなっています。また湿度も5~15%で、サハラ砂漠よりも乾燥した状態です。
搭乗時の健康状態によっては、このような機内環境で風邪を引いたりすることがあります
ので、寝不足が続いていたり、疲れがたまっているような時は、重ね着できる衣類やマス
クなどを用意し適宜着用することで、機内で体調を崩さないように注意しましょう。
②6時間以上の搭乗の場合、ロングフライト血栓症を発症する危険性がありますので、これ
を予防する必要があります。ロングフライト血栓症は下肢の筋肉内の静脈である深部静
脈に血栓(血の塊り)ができるもので、この塊りがはがれて静脈内を流れていき、心臓を
経て肺に詰まってしまうと死亡する可能性もあるたいへん危険な病気です。この血栓症を
予防するには、機内で次のような工夫をすることも大切です。
・2~3時間毎に席を立って軽く機内を歩く。
・こまめに水分をとる。
・ゆったりとした服装で搭乗する。
・血行を悪くするので、なるべく足を組まない。
20%も少なくなっています。また湿度も5~15%で、サハラ砂漠よりも乾燥した状態です。
搭乗時の健康状態によっては、このような機内環境で風邪を引いたりすることがあります
ので、寝不足が続いていたり、疲れがたまっているような時は、重ね着できる衣類やマス
クなどを用意し適宜着用することで、機内で体調を崩さないように注意しましょう。
②6時間以上の搭乗の場合、ロングフライト血栓症を発症する危険性がありますので、これ
を予防する必要があります。ロングフライト血栓症は下肢の筋肉内の静脈である深部静
脈に血栓(血の塊り)ができるもので、この塊りがはがれて静脈内を流れていき、心臓を
経て肺に詰まってしまうと死亡する可能性もあるたいへん危険な病気です。この血栓症を
予防するには、機内で次のような工夫をすることも大切です。
・2~3時間毎に席を立って軽く機内を歩く。
・こまめに水分をとる。
・ゆったりとした服装で搭乗する。
・血行を悪くするので、なるべく足を組まない。
●帰国前日から帰国当日の健康管理のポイント
①帰国前日にはつい食べ過ぎたり、睡眠時間を削ってまで観光したりしがちですが、機内
での体調変化や、帰国してからの体調悪化の原因となることも少なくありません。
食事に気をつけ(例えば、辛いものを食べすぎないなど)、なるべく睡眠を十分にとって
帰国の途につくようにしましょう。
②帰国当日に高熱や下痢症状がひどいままの状態で出発空港に着いた場合は、まず空港
の検疫所に相談しましょう。
③旅行中は自分でも気がつかないうちにいろいろな場面でかなりの体力を使っています。
帰国翌日から早速仕事という人も多く、結果として体調を崩すケースも少なくありません。
帰国後の数日間はなるべく休養期間をもち、十分な睡眠をとって疲労回復に努めましょう。
<東邦大学羽田空港国際線クリニックについて>
2010年10月、東京国際空港国際線旅客タ-ミナルビル1階に開設されました。
東邦大学医療センターより派遣される医師・看護師が、内外の旅客の皆さまの急性疾患、外傷
への対応、必要に応じた専門施設への搬送、および空港で働く皆さまの急性および慢性疾患の
治療、健康診断、健康管理、(インフルエンザの)予防接種などを行っています。
診療受付時間:午前9時~11時半、午後13時~22時
休診日:なし
以上
での体調変化や、帰国してからの体調悪化の原因となることも少なくありません。
食事に気をつけ(例えば、辛いものを食べすぎないなど)、なるべく睡眠を十分にとって
帰国の途につくようにしましょう。
②帰国当日に高熱や下痢症状がひどいままの状態で出発空港に着いた場合は、まず空港
の検疫所に相談しましょう。
③旅行中は自分でも気がつかないうちにいろいろな場面でかなりの体力を使っています。
帰国翌日から早速仕事という人も多く、結果として体調を崩すケースも少なくありません。
帰国後の数日間はなるべく休養期間をもち、十分な睡眠をとって疲労回復に努めましょう。
<東邦大学羽田空港国際線クリニックについて>
2010年10月、東京国際空港国際線旅客タ-ミナルビル1階に開設されました。
東邦大学医療センターより派遣される医師・看護師が、内外の旅客の皆さまの急性疾患、外傷
への対応、必要に応じた専門施設への搬送、および空港で働く皆さまの急性および慢性疾患の
治療、健康診断、健康管理、(インフルエンザの)予防接種などを行っています。
診療受付時間:午前9時~11時半、午後13時~22時
休診日:なし
以上
本リリースに関するお問い合わせ先:東邦大学 法人本部 経営企画部
〒143-8540 大田区大森西5-21-16 TEL 03-5763-6583 FAX 03-3768-0660
Email:press@toho-u.ac.jp URL:www.toho-u.ac.jp