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プレスリリース 発行No.400 平成24年11月26日

羽田周辺水域環境調査研究 第6回シンポジウム
「羽田空港周辺と東京湾の水環境」 に参加

2012年12月2日(日) 東京海洋大学品川キャンパス 楽水会館において、「羽田周辺水域環境調査研究 第6回シンポジウム 羽田空港周辺と東京湾の水環境~新滑走路供用開始から2年~」が開催されます。東邦大学からは風呂田利夫 教授(理学部生命圏環境科学科)が羽田周辺水域環境調査研究委員会 委員長として参加する他、大学院生が東京湾の生態系に関する研究成果について紹介します。
「羽田空港周辺と東京湾の水環境」 に参加

 都会の中に奇跡的に残された広大な多摩川河口干潟。ここは東京湾に生きる生物たちにとって残された楽園のひとつになっています。しかし、その多摩川河口を塞ぐようにして羽田空港の新滑走路が建設され2010年に供用開始されました。この新滑走路は埋立部と桟橋部からなる巨大な構造物です。桟橋の下は多数の橋桁と日光が遮られる暗環境となっており、そのような環境での水質変化や周辺水域の生態系に与える影響が注目されています。

 新滑走路が多摩川河口域や東京湾全体に及ぼす影響を明確に把握するため、事業前の2006年に“羽田周辺水域環境調査研究委員会”が国によって設置されました。様々な分野の研究者・行政・NPO・市民が協働し、事業前から事業完了後も継続的に調査研究活動を行っているのが大きな特長です。

 昨年度までの調査で、橋脚部に生息する多くの付着生物(ムラサキイガイやホヤなど)が季節変化などにより斃死・剥離落下し、海底に蓄積していることが確認されています。これらが腐敗して底質・水質環境の劣化を引き起こすことが懸念されるため、来年度も重点的に取り組む調査課題のひとつとなっています。

 本シンポジウムでは、新滑走路の供用開始から2年が経過してどのような影響が確認されているのか、本委員会の調査研究の成果を紹介します。さらに、本委員会活動の最終年度である来年の調査研究および環境影響評価の取りまとめに向けて、研究者・行政・NPO・市民の間で情報を共有し、東京湾の水環境のこれからについて語り合います。本学からは風呂田教授が本委員会の委員長として参加する他、大学院生4名が東京湾に関する研究成果を紹介します。

 沿岸域の大規模プロジェクトに伴うこのような調査・研究・広報体制は類を見ないもので、この試みは“羽田協働モデル”として、今後の環境影響を把握する調査・研究のあり方の一つを提示するものです。

羽田周辺水域環境調査研究 第6回シンポジウム

「羽田空港周辺と東京湾の水環境 ~新滑走路供用開始から2年~」
主催:羽田周辺水域環境調査研究委員会 共催:一般財団法人みなと総合研究財団
【日時】2012年12月2日(日) 10:00~15:40 (9:30 受付開始)
【会場】東京海洋大学 品川キャンパス 楽水会館 (東京都港区港南4-5-7)
【その他】定員:先着100名、参加費無料、事前申込:必要
      〔 詳細は http://www.wave.or.jp/

参加申込等に関するお問合せ先

一般財団法人みなと総合研究財団 調査研究部
 TEL:03-5408-8298  
 FAX:03-5408-8747 
 E-mail:haneda@wave.or.jp (担当:田中、中島、森谷)

【取材・内容に関するお問い合わせ先】
東邦大学 経営企画部 広報担当 / 理学部 東京湾生態系研究センター   森上 需
〒274-8510 千葉県船橋市三山2-2-1   E-mail: press@toho-u.ac.jp
TEL/FAX:047-494-8571    M Phone: 090-8722-8471