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プレスリリース 発行No.315 平成24年2月24日

「今、伊豆半島の生きものが面白い!
      -ヘビの事情、カエルの都合-」
伊豆昆虫懇話会 講演会「“もうひとつのジオ”」 で理学部 長谷川雅美教授が講演

2012年3月10日(土) 伊東市観光会館で開催される講演会 『“もうひとつのジオ”』 において、東邦大学理学部生物学科の長谷川雅美 教授が「今、伊豆半島の生きものが面白い!-ヘビの事情、カエルの都合-」と題し、講演を行います。ヘビやトカゲ、カエルなどの遺伝子解析から得られた交雑・変異の歴史と伊豆半島に残る様々な地殻変動の記録(ジオサイト)を比べながら、特異的に形成された伊豆半島の生物多様性について、一般の方に分かりやすくお話しします。
 伊豆半島は、もともと本州から数百km南の活発な海底火山群に由来し、フィリピン海プレートの移動に伴って本州の沿岸にできた島でした。そこでは、本州から流れついた生物が島の環境に適応して独自に進化し、島固有の生物多様性を形成しました。やがてさらなるプレートの移動により島が本州に衝突し、半島となってからは、島の生物と本州からの生物が入り混じり、その過程で新たな生物多様性を生み出している可能性があります。富士山周辺-伊豆半島-伊豆諸島は、生物多様性の交雑・変異を確認できるまさに現場であることから、世界的に見ても非常に稀な場所です。そのため、生物多様性の形成プロセスを解明する上で重要な地域であり、自然が行う壮大な実験室となっています。

 伊豆半島には、“海底火山”から“島”、そして現在の“半島”に至る様々な時代の地殻変動の記録(ジオサイト)が各地に残されており、これまでジオサイトの推定年代から生物の進化と分散について様々な研究が行われてきました。近年では遺伝子解析をもとに研究が進められ、ジオサイトと生物の交雑・変異の歴史とを比べることで、伊豆半島周辺の生物の特異性について新たな知見が得られています。本講演会では、陸上に生息し、かつ移動範囲の少ない爬虫類・両生類のヘビやトカゲ、カエルなどといった身近な生物に焦点を当て、現地調査と遺伝子解析から得られた研究成果をもとに伊豆半島周辺の生物多様性の成り立ちとその特異性について分かりやすく紹介します。

もうひとつのジオ

今、伊豆半島の生きものが面白い!-ヘビの事情、カエルの都合-

もうひとつのジオ

主催:伊豆昆虫談話会
後援:伊東市、伊豆市、伊豆半島ジオパーク推進協議会、
    伊豆新聞本社・熱海新聞・伊豆日日新聞、
    (財)微生物応用技術研究所

【日 時】2012年 3月10日(土)
     14:00~15:30 (開場13:30)
【会 場】伊東市観光会館 第1会議室
     (静岡県伊東市和田1-16-1)
【定 員】100名 
【その他】参加費:無料 事前申込:必要

※イベントのお申込・お問い合わせ先
塩谷和弘 0558-83-0698 / 森田東 0557-36-0351

【お問い合わせ先】
東邦大学 経営企画部 広報担当 / 理学部 東京湾生態系研究センター   森上 需
〒274-8510 千葉県船橋市三山2-2-1   E-mail: press@toho-u.ac.jp
TEL/FAX:047-472-1159    M Phone: 090-8722-8471