本学習志野キャンパスには、かつて日露戦争での活躍で有名な習志野騎兵旅団が置かれていました。そのため同キャンパス内やその周辺には、今なお関連する史跡が残されています。この騎兵隊を指揮したのが「日本騎兵の父」といわれた秋山好古です。近年では、ＮＨＫスペシャルドラマ「坂の上の雲」の主人公として注目を浴びています。
　地元の習志野市では、２００９年から３年間３部作という試みで開始された「坂の上の雲」の放送を契機に様々な行事が行われ、本学でも２００９年に「習志野と日露戦争」と題して講演会を開催しました（参照：２００９年１１月１６日プレスリリースNo.107）。

　１２月４日より「坂の上の雲」第３部が放送されました。本学理学部では地域の振興を図ると共に、「秋山好古と習志野騎兵旅団」について多くの方に知ってもらうため、公開講座を開催します。さらに、ボランティアの方々による習志野キャンパス内に残されている史跡案内も予定しています。

　（東邦大学付属中高等学校　教諭／習志野市文化財審議会会長）
東邦大学付属東邦中高等学校の教論を務める一方、我が国最大の考古学会である日本考古学協会全国理事を通算８期１６年歴任し、各地の発掘調査事業の指導に従事しています。また、考古学の啓蒙のため、執筆や講演活動、テレビ出演を積極的に行っています。最近では、ＮＨＫスペシャルドラマ「坂の上の雲」の放送に関連して、同ドラマの主人公「秋山好古」に関する講演を多数行っています。