プレスリリース 発行No.284 平成23年11月18日
羽田周辺水域環境調査研究 第5回シンポジウム
「羽田空港周辺と東京湾の水環境」に参加
2011年12月3日(土) 東京工業大学 大岡山キャンパスにおいて、羽田周辺水域環境調査研究 第5回シンポジウム「羽田空港周辺と東京湾の水環境~環境メカニズム解明への取り組み~」が開催され、風呂田利夫 教授(東邦大学理学部生命圏環境科学科/東京湾生態系研究センター)が羽田周辺水域環境調査研究委員会 委員長として参加します。 |
新滑走路が供用開始され、1年が経過した羽田空港。空港のすぐ隣には、都会の中に奇跡的に残された広大な「多摩川河口干潟」が存在します。この新滑走路は多摩川河口を塞ぐように造られ、そのほぼ半分は桟橋構造になっています。桟橋の下は多数の橋桁と日光が遮られる暗環境となっており、そのような環境での水質変化や周辺水域の生態系に与える影響は、十分に解明されていません。
そのため、新滑走路が多摩川河口域や東京湾全体の水質および生態系に与える影響を明確に把握するよう、事業前の平成18年に羽田周辺水域環境調査研究委員会が国によって設置されました。様々な分野の研究者・行政・NPO・市民が協働し、事業前から事業完了後も継続的に調査研究活動を行っているのが大きな特長です。これまでの調査研究では、新滑走路の橋脚部分に付く多くの付着生物(ムラサキイガイやホヤなど)が、季節変化や水質悪化により斃死・剥離落下し、更なる水質悪化を促進させていることなどがわかってきました。このことは、より広範囲の水質および底質環境を変化させる可能性があることを示しています。
本シンポジウムでは、本委員会の6年間にわたる調査研究の成果を紹介するとともに、これからの調査研究について研究者・行政・NPO・市民の間で情報を共有し、東京湾の水環境のこれからについて語り合います。本学からは風呂田教授が「多摩川河口におけるベントス幼生プランクトンの分布と分布に与える底層貧酸素化の影響」と題して発表するとともに、本学学生らがポスター発表(6件)を行います。さらに、サイエンス・パートナー・シップの一環で風呂田教授の指導を受けた都立隅田川高等学校の生徒もポスター発表を行います。
沿岸域の大規模プロジェクトに伴うこのような調査・研究・広報体制は類を見ないもので、この試みは「羽田協働モデル」として、今後の環境影響を把握する調査・研究のあり方に一つの重要なモデルを提示するものになります。
沿岸域の大規模プロジェクトに伴うこのような調査・研究・広報体制は類を見ないもので、この試みは「羽田協働モデル」として、今後の環境影響を把握する調査・研究のあり方に一つの重要なモデルを提示するものになります。
羽田周辺水域環境調査研究 第5回シンポジウム
「羽田空港周辺と東京湾の水環境~環境メカニズム解明への取り組み~」
主催:羽田周辺水域環境調査委員会 共催:一般財団法人 みなと総合研究財団
【日時】 2011年12月3日(土) 10:00開演(9:30受付開始)
【会場】 東京工業大学 大岡山キャンパス蔵前会館1階 くらまえホール
(東京都目黒区大岡山2-12-1)
【定員】 先着150名
【その他】11月28日までに事前申し込みが必要(FAX or E-mail)、参加費無料
※参加申込等に関するお問合せ先
一般財団法人 みなと総合研究財団 調査研究部
TEL:03-5408-8298 E-mail:haneda@wave.or.jp
【会場】 東京工業大学 大岡山キャンパス蔵前会館1階 くらまえホール
(東京都目黒区大岡山2-12-1)
【定員】 先着150名
【その他】11月28日までに事前申し込みが必要(FAX or E-mail)、参加費無料
※参加申込等に関するお問合せ先
一般財団法人 みなと総合研究財団 調査研究部
TEL:03-5408-8298 E-mail:haneda@wave.or.jp
【お問い合わせ先】
東邦大学 経営企画部 広報担当 / 理学部 東京湾生態系研究センター 森上 需
〒274-8510 千葉県船橋市三山2-2-1 E-mail: press@toho-u.ac.jp
TEL/FAX:047-472-1159 M Phone: 090-8722-8471