本学理学部では、毎年６月・１０月に卒業生と在校生の就職懇談会を開催しています。これは就職活動を行う学生への支援の一環として行われ、各業界に就職した理学部卒業生を招いて、企業や仕事の内容、就職に関する疑問など、在校生が現場の声を直接聞ける貴重な機会を提供しています。昨年や今年の６月には２０社近い企業と１００名近い学生の参加があるなど、学生の意識が高まりつつあり、今回も多くの学生の参加が期待されます。また学年を問わず誰でも参加できるので、就職に対する意識の高い１・２年生がキャリアデザインを考える場としての側面もあります。

　今回参加する企業・卒業生の業種は、医薬品開発・臨床検査・製造・食品・化学工業・情報サービス・環境コンサルタントなどと幅広く、全２８社となっています。昨年卒業した年齢が近い先輩から昭和４２年卒業の大先輩まで、様々な年齢層の話を直接聞けるのも特長となっています。
　同じようなカリキュラムで卒業した先輩の失敗や経験を知ることによって、学生は就職するということをより鮮明にイメージできると思われます。また幅広い業種や年齢層の意見を聞くことで、業界間の比較研究や世代ごとの仕事に対する意識などを知ることができます。この取り組みは、今後の進路を考える上で重要なターニングポイントになることや学生の就職に対する意識の向上を目指しています。