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プレスリリース 発行No.199 平成23年3月3日

ノーベル賞受賞者 Richard R. Ernst 博士
本学付属校の中高生を対象に講演会を開催

 本学 名誉博士・特別客員教授のRichard R. Ernst 博士(スイス連邦工科大学名誉教授:1991年ノーベル化学賞受賞者)が、本学の付属校である東邦大学付属東邦、駒場東邦の生徒を対象に下記の日程で講演会を行います。

◆2011年 3月12日(土) 14:00~15:30
Richard R. Ernst 博士 講演会
“ My Pathway into Science and Beyond ” 
 

 

 

主 催:東邦大学     共 催:(独)日本学術振興会 

会 場:東邦大学薬学部 C-101講義室 (千葉県船橋市三山2-2-1)
対 象:本学付属中学・高校(東邦大学付属東邦、駒場東邦)の生徒・保護者
講演言語:英語(同時通訳あり)

 Ernst 博士は、パルスフーリエ変換NMR法を開発し、物質の分子構造を分析するためのきわめて有用な手法である核磁気共鳴法(NMR)の感度と分解能を著しく向上させました。これにより初めて、わずかな物質量でも複雑な分子構造を解明できるようになりました。さらに、二次元NMR法という分子内での化学結合をより詳しく調べる手法も開発し、現在の医療画像診断に必須のMRI法やタンパク質など生体巨大分子の分子構造解析法の基盤を築き上げられました。高分解能核磁気共鳴分光法におけるこれらの革新的な業績により、1991年ノーベル化学賞を単独で受賞されています。
 このNMR法は、自然科学や医療分野に大きな恩恵をもたらしているツールのひとつで、化学のみならず分子生物学、タンパク質やDNAの機能解析、人体の画像診断や代謝の解明、脳科学など多岐にわたり応用分野が広がっています。
本学付属校の中高生を対象に講演会を開催

 Ernst 博士は、日本学術振興会外国人著名研究者招聘事業により、平成22年、23年度 東邦大学特別客員教授として着任されました。また、昨年10月に来校された際には、東邦大学名誉博士号が授与されています。今回の講演では、中高生にErnst 博士が歩んできた科学の世界をわかりやすく紹介してくださいます。
 
※今回の講演会は、対象が本学付属校の生徒および保護者に限られますが、一般公開の講演会が11月中旬に予定されています。

 【関連情報】
東邦大学プレスリリースNo.139
「ノーベル賞受賞者 Richard R. Ernst 博士 本学特別客員教授として招聘」

【お問い合わせ先】
東邦大学 学事統括部         〒143-8540 東京都大田区大森西5-21-16
TEL:03-5763-6598       E-mail: daijimu@jim.toho-u.ac.jp