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プレスリリース 発行No.034 平成21年1月30日

~近世の医学書をネットで手軽に~
「額田文庫デジタルコレクション」公開

東邦大学メディアネットセンターでは、この度、「額田文庫デジタルコレクション」を公開致しました。
額田文庫コレクション

 「額田文庫」は、本学創立者の額田豊・晉兄弟の実家、備前岡山の医家、額田家四代に亘る累代の蔵書で、おもに17世紀から19世紀にかけて出版された和装本43種類275冊からなる医学書のコレクションです。東邦大学は本コレクションを1981年に額田家より受贈しました。その後、資料の恒久的な保存や利用者の利便性向上のためデジタル化を開始し、1月26日よりその一部がメディアネットセンターのホームページ上で閲覧可能となりました。
 資料には『本草綱目』や『黄帝内経』など伝統的な医学書のほか、『理禮氏藥物學』(1875年)や『原病学通論』(1874年)など西洋医学書なども含まれています。貴重書も多く、本コレクションにより日本で初めてデジタル化されたものもあります。
 これらの貴重古書はこれまで資料保存の面から貸し出しを行わず、一般の方々には御覧いただくことが困難でした。このたび資料本文をデジタル画像として無料で公開することにより、学内外の研究者や一般の方々に手軽に資料を利用できるようになりました。
 江戸から明治にかけて実地医家に使われた「額田文庫」は、医学史、西洋文化の受容史、また地域文化史の研究と、多方面にとって有益な資料となるでしょう。

 なお、コレクションは今後も随時追加し、額田文庫の全蔵書データを公開する予定です。

【お問い合わせ先】
東邦大学 医学メディアセンター
 〒143-8540  東京都大田区大森西 5-21-16
 TEL:03-3762-4151(内線.2444)
 「額田文庫デジタルコレクション」
http://www.mnc.toho-u.ac.jp/open_doc/archive/nukada-bunko.html