カリキュラム・ポリシー
薬学部カリキュラム・ポリシーの概要
薬学部は、心の温かい薬の専門家として、自他ともに高め合い、医療の最前線で他職種とともに患者や生活者の立場に立って人々の健康を守り、高い倫理観と豊かな人間性を持って地域はもとより広く社会に貢献する医療人の養成を目指している。この教育目標を実現するために薬学部では、以下の基本方針に基づいて、「薬学教育モデル・コアカリキュラム」を基盤とし、本学部が独自に設定した授業科目も組み入れた特色あるカリキュラム(教育課程)を編成している。
- 薬剤師に必要なコミュニケーション能力を養うために、多くの実習並びに演習でスモールグループディスカッション(SGD)やPCを用いたプレゼンテーションを導入する。
- 豊かな人間性と知性を養うために、人文科学・社会科学・自然科学を広く学べる教養教育科目を開講する。
- 社会のグローバル化に対応した国際的感覚を養うために、多学年にわたる語学教育を行う。
- 医療人である薬剤師としての意識を養うために、医療に関わる職種やその倫理性に関する事柄を取り上げ、SGD等を実施する科目を多学年にわたり開講する。
- チーム医療の重要性を理解し、その遂行に必要な知識・技能・態度を修得するために、他の医療系学部と合同で参加型学習を行う。
- 薬物療法における実践的能力を養うために、薬学の基礎から応用・臨床に関する医療薬学の知識・技能を順序立ててバランスよく修得できるように科目を配置する。
- 研究課題を通して、新しいことを発見し、科学者としての目と心、問題解決能力の育成、それを生涯にわたって自他ともに高め続ける態度を養うために、複数学年にわたる卒業研究を行う。
- 薬剤師として必要とされる総合的かつ実践的な知識・技能・態度を修得するために、臨床への参加・体験型学習による病院実習と薬局実習を行う。
- 更に高度の専門知識を涵養するために、各学年で学んだ知識と体験を有機的に統合する演習科目のほか、薬学アドバンスト科目を開講する。
薬学部カリキュラムの特徴
本学部では、平成18年度の6年制薬学教育への移行に伴い、「薬学教育モデル・コアカリキュラム」に準じたカリキュラムを編成している。これにより6年制薬学教育の趣旨に添って臨床教育に重点を置きつつ、基礎薬学教育を充実させ、臨床教育との融合を図る構成となっている。
1年次春学期には基礎科目、教養科目及びリメディアル教育科目を開講するほか、多方面で活躍している人材を招いた「薬学入門」を開講し、薬学部生として学習に対するモチベーションを高める。秋学期からは基礎科目、教養科目に加え、病院、薬局、企業等の見学や医療を受ける側の立場を理解するために実施する「早期臨床体験」や薬学専門科目も順次開講する。
2年次~4年次は、専門基礎科目及び医療系科目の講義・実習・演習を適宜開講する。薬剤師に必要なコミュニケーション能力を養うことを目的とし、多くの実習並びに演習でスモールグループディスカッション(SGD)やPCを用いたプレゼンテーションを導入している。
なお、4年次には5年次の病院実習・薬局実習の円滑な履修並びに実施のための導入教育としてプレ実務実習を設定している。本実習は春学期に講義を実施し、秋学期から実技を実施することにより、各到達目標を円滑に習得できるよう努めている。
また、4年次から卒業研究(必修)を開始し、研究課題を通して、新しいことを発見し、科学者としての目と心、問題解決能力の育成、それを生涯にわたって高め続ける態度を養う。卒業研究は6年次7月まで実施し、成果は卒業研究発表会で発表するほか、論文としてまとめる。
4年次秋学期~5年次には卒業研究のほか、病院実習と薬局実習(約11週間)を開講している。本学部では病院実習並びに薬局実習の目標を下記のとおり掲げている。
なお、4年次には5年次の病院実習・薬局実習の円滑な履修並びに実施のための導入教育としてプレ実務実習を設定している。本実習は春学期に講義を実施し、秋学期から実技を実施することにより、各到達目標を円滑に習得できるよう努めている。
また、4年次から卒業研究(必修)を開始し、研究課題を通して、新しいことを発見し、科学者としての目と心、問題解決能力の育成、それを生涯にわたって高め続ける態度を養う。卒業研究は6年次7月まで実施し、成果は卒業研究発表会で発表するほか、論文としてまとめる。
4年次秋学期~5年次には卒業研究のほか、病院実習と薬局実習(約11週間)を開講している。本学部では病院実習並びに薬局実習の目標を下記のとおり掲げている。
- 病院実習
病院薬剤師の業務と責任を理解し、チーム医療に参画できるようになるために、調剤および製剤、服薬指導などの薬剤師業務に関する基本知識、技能、態度を修得する。 - 薬局実習
薬局の社会的役割と責任を理解し、地域医療に参画できるようになるために、保険調剤、医薬品などの供給・管理、情報提供、健康相談、医療機関や地域との関わりについての基本的な知識、技能、態度を修得する。
なお、本学部では社会のグローバル化に対応するための国際的感覚を養うことを目的とした語学教育を全学年にわたり実施している。英語は1年次から4年次まで必修並びに選択科目を開講している。
特に4年次の選択科目では、外国人教員による「薬剤師のためのやさしい英会話」、インターネットによる衛星回線を用いて実施する「実用薬学英語」、本学の5学部合同カリキュラムの一環である「実用医療英語」をそれぞれ開講し、薬剤師さらには医療人として必要な英語の会話力の向上を図っている。
さらに5年次以降は卒業研究の中で外国語の文献講読等を実施し、英語の語学力を向上させるよう努めている。なお、英語の他、1年次にはドイツ語、フランス語、中国語を選択科目で開講している。
特に4年次の選択科目では、外国人教員による「薬剤師のためのやさしい英会話」、インターネットによる衛星回線を用いて実施する「実用薬学英語」、本学の5学部合同カリキュラムの一環である「実用医療英語」をそれぞれ開講し、薬剤師さらには医療人として必要な英語の会話力の向上を図っている。
さらに5年次以降は卒業研究の中で外国語の文献講読等を実施し、英語の語学力を向上させるよう努めている。なお、英語の他、1年次にはドイツ語、フランス語、中国語を選択科目で開講している。
また、1年次~4年次の各学年に「ヒューマニズム」を開講し、医療倫理、危機管理、チーム医療、医療と人権など医療に関わる広範囲な倫理に関わる事柄について取り上げ、SGD等を実施し、薬剤師としての倫理性を養う。
以上のように本学部では、薬学共用試験CBT並びにOSCE、さらには薬剤師国家試験の合格のみを目指した教育に偏重することなく、薬学の知識を総合的に理解し、科学的根拠に基づいた問題解決能力を身につけ、それを生涯にわたって高め続ける態度を養うよう努めている。