付属病院との連携
付属病院の協力
薬学部では、付属病院でどのような実習内容が提供できるのかなど、6年制教育が導入される2006年より前から細部にわたる検討を何度も繰返してきました。病院も単なる実習の受け入れ先として協力するのではなく、質の高いチーム医療の一員として活躍できる薬剤師の育成に力を入れることを目標としたため、早い段階で万全の教育体制を構築することが可能になったのです。その結果、6年制の実務実習開始と同時にベッドサイドラーニングを重視したカリキュラムを構築し、現在では医師や看護師等の協力もあり、より実践的な臨床実習プログラムを構築しています。
また、1996年から大学院薬学研究科修士課程の臨床コースで付属病院を利用した長期実務実習を行っていたこともあり、病院との連携や教育体制、経験豊かな教員や学生指導経験を持つ薬剤師の存在など、6年制カリキュラムでの長期実務実習に対して、大学および病院とも充分な実績と経験を積むことができました。
様々な連携
また、実務実習の内容は教員と薬剤師によって編集された病院実務実習テキストにまとめられており、知識や技能の定着に活用されています。
連携を更に深く
知識を複合的に使いこなす
学内で行うプレ実務実習では、現場で起こり得る誤りをパターン化し、それを指摘する”監査”も行います。薬効や副作用についての知識をいかに使いこなすかが重要なのです。東邦大学は、多くの実習ノウハウを蓄積してきました。6年制教育での実務実習も、3つの付属病院と薬学部が共同して統一した実習カリキュラムを構築しているため、どの病院で実習を行っても質の高い指導が受けられるのです。これからも社会的な要請に即座に応えられるように検討を続けていきます。
付属病院内に薬学部の研修施設
東邦大学では、医療センター大森・大橋・佐倉病院に薬学部専用の研修室を用意しており、病棟実習の成果報告会や学生カンファレンスなどに活用されています。実習中はもちろん、実習終了後も利用できるので、実習記録の作成や予習など効果的な活用が期待できます。研修室は病院施設内にあり、症例プレゼンテーションやインターネットによる情報収集ができる設備が用意されています。