卒業生からのメッセージ
井出 良汰さん
東邦大学薬学部 2020年3月卒業
勤務先:日本ケミファ株式会社
・現在はどのような仕事をしていますか。
私は現在、日本ケミファ株式会社の製剤技術開発部に勤めております。職種はジェネリック医薬品開発における製剤研究職であり、主に新規申請品目の製剤設計を行っております。異なる添加剤の組み合わせや様々な製造方法を試すことで、高い品質となる製剤を作るべく日々努力を重ねております。
・仕事のやりがいはどのようなことですか。
この仕事をしていて一番のやりがいを感じる時は、自分が携わった医薬品が世に送り出された時です。自分の努力の成果が目に見えるため、モチベーションが上がります。また、製剤研究の中では毎日新たな発見があります。そして、その発見から学び、日々自分の成長を感じることからもやりがいを感じることが出来ます。
・東邦大学薬学部を志望した理由を教えてください。
多くの薬学部の中から東邦大学の薬学部を選んだ理由としては医療系総合大学として医学部、看護学部を備え、付属の病院もあり、これらとの連携が深い点です。実際に私は病院実習を付属の大森病院で行い、東邦大学の先輩である薬剤師の先生からご指導を頂く事が出来ました。また、実習期間中には大森病院の隣にある医学部の図書館などの施設も利用させて頂き、多くの書籍から知識を身に付けることが出来ました。
・東邦大学薬学部での学びで印象に残っていることはありますか。
最も印象に残っていることは学部5年次に約6ヶ月間わたり行った、病院・薬局実習です。実際の医療現場において実習を行うため、患者さんへの服薬指導や調剤業務を体験することが出来ます。実習を通し、高度な薬に関する専門知識に加え、コミュニケーション能力の身に付けることの重要性を感じました。また、どのような工夫をすれば患者さんや現場の薬剤師の助けになるのかを把握することができ、この視点は今の仕事にも活かされていると感じます。
・薬学部をめざす高校生、受験生へメッセージをお願いします。
私が薬学部を目指したきっかけは高校生の頃、頭痛薬であっという間に頭痛が治まり不思議に思ったことです。薬学部で薬について学び、そして薬剤師となり病気で苦しむ人の助けになれればと思い入学しました。しかし、大学生活を通す中で次第に医薬品を送り出したいという思いが強くなり、製薬企業への就職を選択しました。人生において自分自身で何かを選択することは難しいと感じるかもしれませんが、受験生の皆様も自分の気持ちと向き合い、時には周りの人の意見も参考に、自分が将来やりたいと思うことに繋がる選択をしてください。
※この情報は、すべて取材した時点でのものになります。