東京都立墨東病院 薬剤科に勤務しています。現在は病棟業務を中心に、入院中の患者さんへの服薬指導、医師や看護師からの問い合わせ対応などを行っています。定期的に栄養サポートチーム(NST)や糖尿病教室に参加し、チーム医療にも携わっています。

　チーム医療の一員として、医師や看護師、他職種の方と連携し、患者さんに関わることができる点にやりがいを感じています。業務の幅もとても広く、一つ一つできることが増えていくのもモチベーションになっています。日々様々な患者さんと関わる中で多くのことを学び、知識と経験を積み重ねていきたいと思っています。

　オープンキャンパスで大学を訪問した際、大学の雰囲気が自分と合っていると感じたことが大きかったと思います。また医学部や看護学部など薬学部以外の学部があり、違う分野を学ぶ人たちと関わる機会があること、付属の大学病院があることも志望した理由の一つです。

　生薬学の実習と卒業研究です。生薬学の実習では、実物の生薬を直接見てスケッチしたり、煎じたものを試飲したりと五感をフルに使った実習でとても印象に残っています。
　卒業研究では地道に実験をする大変さや、成果が出た時の喜びを学ぶことができました。研究室の先生、仲間にも恵まれ、卒業研究の時だけでなく、就職活動や国家試験の際も励まし合い乗り越えることができたと思っています。

　将来を決めて薬学部を受験される方、何を学ぼうか迷われている方、様々な方がいらっしゃると思います。私も入学当初は漠然と「将来は薬剤師になるんだろうな」くらいにしか考えていませんでしたが、病院での実務実習を通して「病院薬剤師になりたい」と決意することができました。
　薬学部は病院や薬局はもちろん、公務員、企業への就職など、医療系の学部の中では職業選択の幅がとても広いと思います。キャリアセンターなど就職活動に向けたサポートも充実している大学ですので、学生のうちにしっかり将来について考えることができると思います。皆さんの将来がより良いものとなりますよう応援しています。

※この情報は、すべて取材した時点でのものになります。