看護学部

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基礎看護学研究室(Department of Fundamental Nursing)

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研究室紹介

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基礎看護学研究室では患者さんやそのご家族の健康と自立を促すための基礎的な学問を追及しています。看護学と聞いただけでも専門的な学問のように聞こえるかもしれません。基礎看護学研究室では看護学の入り口として、「看護とは何か」「看護師の役割とは何か」「看護の場とはどのようなところか」「看護の専門的技術とは何か」「患者の人権を守るために必要な看護職の倫理とは何か」など基本的な事柄について学びます。それでは、その内容について簡単に説明しましょう。

「看護とは何か」についてはさまざまな定義がありますが、ナイチンゲールは「よい看護というものは、あらゆる病気に共通するこまごまとしたこと、および一人ひとりの病人に固有のこまごまとしたことを観察すること、ただこの2つだけで成り立っているのである」と書き残しています。健康を損なったり、その危険の高い(ときには死を迎えるときでさえ)人々や家族の安らかな生活を維持促進するために、患者さんや家族の個々の特徴に応じて看護師が行う専門的な援助のことです。そのためには、専門的な「観察」によって「情報」を集め、それを「解釈・判断」した上で「実施」してうまくいっているのか「評価」することがとても大切です。

看護学の基盤をなす基礎看護学では、看護師が患者さんの健康を促進するために使う技術の科学的根拠を検証したり、看護の理論や患者さんが抱える健康上の問題点を解決する方法を学んでいます。たとえば、患者さんにとって居心地のよい安全で快適な環境とは何かを考えたり、患者さんの健康を支えている食事や排泄、睡眠といった日常生活がより安全で安楽でそして自立できるようにどのような援助が必要なのかを考えています。また、患者さんが健康を取り戻すためには、検査や治療を必要とします。しかし、そこにはさまざまなリスク(合併症やミスあるいは感染などの発生)も伴います。基礎看護学では、こうしたリスクを最小に抑え、患者の回復を促進するためにどうすればいいのかということについても考えます。さらに、医療者が専門職としての質の高い医療を提供し続けるために、組織に求められることは何かについても学びます。

研究内容

基礎看護学研究室では看護職者の経験や安全管理、特に看護師や看護学生の知覚・認識や技、医療関連感染、看護師の就業継続、看護師のキャリア開発、継続教育に関する研究を行っています。

看護師や看護学生の知覚・認識や技を記述する研究

看護職者は病院や診療所はもちろん居宅や施設、地域の色々な場所で、病気の人や高齢者、障害者、子供、妊産婦、地域住人など様々な方に対して、診察・治療から病気の予防、療養生活の支援に至るまで幅広い活動をしています。そして現在、看護の活動の範囲はますます拡大しています。
ところで、そもそも「看護」とはどんな営みなのでしょうか?看護職者はいかなる実践をどうやって行っているのでしょうか?そして、様々な看護実践を行う看護職者や看護学生は何を身につけ、どんな能力を用いて看護を行っているのでしょうか?基礎看護学では、看護職者(学生を含む)の実践を記述することによって、看護やケアとはいかなる営みであるのかを探求しています。

安全管理に関する研究

看護を行う上で、患者の安全・安楽を確保することは大前提となります。患者の安全を確保する技術として、感染予防の技術はあらゆる看護技術の根底になります。感染予防の知識と技術の取得なしにはどのような技術、看護も遂行することはできません。
医療においても感染を予防することは、安全性の高い医療の提供という病院管理や医療安全の観点からも意義があります。これは、日本だけのことでしょうか?
世界保健機構(World Health Organization :WHO) は、医療安全の第一の取り組みとして、“Save live : Clean your hands”と題された手指衛生のプロジェクトを全世界で展開しています。患者のみならず医療従事者の安全を守るために、看護学の視点から感染予防に関する研究に取り組んでいます。

関心のある方は是非、声をかけて下さい。

主要な教科目

看護学概論

看護学概論

看護の概念、看護の目的、看護の対象、看護の役割・機能、看護職について学び、看護学の特徴を理解するとともに、自己の看護観を芽生えさせる機会とします。主体的な学習活動を通して、看護専門領域へと発展させるための思考の基盤を形成します。

基礎看護学Ⅰ

理論と看護技術の関連について学び、理論の意義について理解を深めます。また、基本的な看護技術の実際について学習します。

基礎看護学Ⅱ

基礎看護学Ⅱ

看護実践に必要となる基本技術を学びます。具体的には観察技術(フィジカルアセスメン)、生活を援助する基礎技術(食事・排泄・清潔)、安楽のための技術(罨法)などの看護活動の基盤となる知識と技術について、演習や臨床現場での実際にも触れながら習得します。

基礎看護学Ⅲ

人間の基本的欲求に基づく日常生活などの意義と生活援助技術の方法を習得します。看護過程をふまえた日常生活援助の展開を考察します。また、薬物療法を受ける患者の看護についての意義と与薬技術の方法について学びます。

基礎看護学Ⅳ

基礎看護学Ⅳ

健康障害をもつ対象の健康回復を目指して、治療場面における援助技術の基本を習得します。その際、正確で適切な援助技術の基本的な知識を身に着けることは当然のことながら、可能な限り診療場面における患者への影響やリスク(事故や感染)に対する理解を深めます。同時に、対象の尊厳や人権を擁護する態度についても思考します。

看護過程論

看護実践の根拠をもたらす一連の過程として、対象の情報収集、アセスメント、全体像の把握、問題抽出、看護計画立案、実施、評価について教授します。看護過程展開のための技術および記録の理解を含みます。

看護管理学

質の高い看護サービスを提供するために看護サービスを提供するために必要な看護管理の基本を学び、看護を円滑に実践するための基本的なマネジメント能力の習得をめざします。あわせて、医療安全に関する知識や技術を学びます。また、看護専門職としてのキャリア開発について考えます。

臨床実践への統合

臨床実践に不可欠な複数の患者の同時受け持ち、各看護領域で多用される看護技術や薬品、医療機器の取り扱い、看護チームの一員としての看護活動、他職種との協働などに必要な知識・技術を、各看護領域の特徴を踏まえて教授します。
(基礎看護学)
医療現場における看護実践(技術)や看護マネジメントの視点で各自テーマを持ち問題解決するための能力を養います。ペーパペーシェントを通して複数の患者に対する看護マネジメントを学びます。看護職の多様な機能と役割について教授し、看護チームの一員としての役割について探求します。

看護学基礎実習

様々な対象が生活または療養する場において、参加観察実習により看護の対象や機能と役割を知り、看護学を学ぶことについて自ら考える機会とします。また、看護学生として実習の場に臨む態度を習得します。

基礎看護学実習

入院患者を受け持って患者との援助関係を形成し、担当教員や臨地実習指導者の指導を受けながら、看護過程の展開を試みます。また、病院の医療活動を支える他職種の活動や病棟以外の場で働く看護職の活動、およびスタッフ間の連携の実際についての参与観察実習を行い、病院で働く看護師の役割と連携のあり方について学習します。

統合実習

これまでの各看護領域の学びを生かし、医療チームの一員として複数の患者の同時受け持ち、それに伴う複数の作業の同時進行、治療・処置に関連した技術、薬品や医療機器の取り扱い、他職種との協働、夜間時間帯の実習など、実務に即した実習を看護チームの一員として経験する機会とします。
(基礎看護学)
医療現場における看護活動を看護実践(技術)や看護マネジメントの視点で実際を学び、今後の看護活動のあり方、看護とは何かについて再考します。
統合実習

卒業研究

主な卒業論文のテーマ
  • 「新人看護師の仕事と恋愛の両方の仕方」
  • 「乳がん検診の現状についての文献検討」
  • 「A大学看護学生の臨地実習時における身だしなみの検討」
  • 「看護学生における環境整備の意識と実施状況の傾向」
  • 「臨地実習時中に終末期の患者を受け持った看護学生の情動の変化」
  • 「臨床実習における看護学生のストレスとストレス対処行動」
  • 「看護学生における感染予防策の知識および臨地実習時の実施状況」
  • 「看護学生のヒヤリハット経験による安全教育に関する検討」
  • 「看護学生の手指衛生に対する意識変化に影響を与える要因」
  • 「臨床実習における看護学生の欠席状況と保健行動の実態」
  • 「認知機能が正常な患者の拒薬する理由とその看護に関する文献検討」

主要な教科目の開講時期

お問い合わせ先

東邦大学 看護学部

〒143-0015
東京都大田区大森西 4-16-20
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