福島 富士子/教授
氏名

福島 富士子(FUKUSHIMA FUJIKO)[博士(医学)]
専門分野
- 助産学
- 家族・生殖看護学
- 母子保健政策
担当科目
学部
- 家族看護学概論
- 性科学概論
- 看護学基礎実習
- 統合実習
- 助産学実習Ⅲ
大学院博士前期課程(修士課程)
- 性・生殖看護学特論Ⅰ・Ⅱ
- 性・生殖看護学演習Ⅰ・Ⅱ
- 助産学特論Ⅰ・Ⅵ・Ⅶ
- 産学実習Ⅲ・Ⅳ
研究課題・テーマ
- 少子化社会における妊娠・出産にかかわる政策提言に関する研究
- 産後ケアのあり方に関する研究
- 住民主体のソーシャル・キャピタル形成活動プロセスと支援体制に関する研究
- 健康なまちづくりのためのソーシャル・キャピタル形成手法と評価
研究内容
諸外国に比べて、日本型の産後ケアはSC形成の要素である「信頼」の基盤である愛着形成をはぐくみ、地域の中で人との関係性をつなぎながら子育てができることをサポートすることだと考えています。包括的な支援システムの構築とプログラムの開発、その評価に取り組んでいます。
入学を検討している学生さんへ
【学部受験の方へ】
今日、わたしたちを取り巻く状況は急激に変化しています。
特に女性にとって、より良い方向に向かっているとは言い難いのが実状です。
みなさんは「夢や仕事」といった、様々なライフスタイルを考えていると思います。
現代は選択肢の幅が増えた分、結婚観も様々です。ですから「子どもはもっと後で・・・・・・」と、考えている人も少なくないのではないでしょうか。でも、少し足を止めて考えてみてほしいのです。女性の体の仕組み、出産に適している時期はそんなに長くはないということを・・・・・。女性のライフステージの中において出産は大きな転機であり、少子化社会においての今後の課題でもあります。
みなさんは「産後ケア」という言葉を聞いたことがありますか? 女性の出産について、取り巻く環境を包括的に考え、「産後ケア」を研究テーマにしています。
人生の基盤となる信頼形成、親が子どもに対しての愛情を育む時期(愛着形成)に着目し、家族を形成する重要な時期である産後のケアがとても大切だと考えています。
人は沢山の人と出会い、その中で生きる為のメッセージを受け取り成長していきます。
子育てに、いえ人生に正解などないのかもしれません。でも少しでも多くの学びの場を提供し、みなさんと一緒に考えて、わたしもまた、みなさんと共に成長していきたいと思っています。
【大学院受験の方へ】
◇助産師を目指している方へ
現代の妊娠・分娩・育児期にある女性や家族を取り巻く環境は過酷な状況にあり、助産師はより高度な知識と技術を求められています。社会や女性・家族の様々なニーズに応えられるよう多くの知識と技術を学べる環境と支援体制を準備しています。一緒に学習を積み重ね助産師になる夢を叶えてみませんか。
◇助産師の免許をお持ちの方へ
日々の業務やケアの中で、自分自身の助産について深く考えたことはありませんか。
私は、妊娠・出産・育児を行う女性、子どもを産み育てる家族への支援について、地域社会にも目を向けた「切れ目ないケア」について、そのあり方やシステム作りについて追究してきました。ご自分の持つ興味関心や疑問と向き合い、効果的なケアについて探求していくことで、今よりもさらに女性やその家族に寄り添った豊かなケアが提供できるかもしれません。助産師として自分の強みを身に付けてみませんか。
主な論文・著書
- 福島富士子,北川定謙,高野陽,笹井康典他:市町村母子保健計画の数量的分析,日本公衆衛生雑誌50(9),2000.2
- 福島富士子,守田孝枝,尾崎米厚,藤内修二,柴田真理子,宮里和子:市町村母子保健活動への保健所の支援に関する保健所と市町村の認識比較,厚生の指標50(4),2003.4
- 尾島俊之,日隈桂子,藤内修二,福島富士子他:乳幼児健康診査における問診票の効果的活用に関する研究,地域環境保健福祉研究6(2),2003
- 藤原佳典,小林江里香,深谷太郎。西真理子,斎藤雅茂,野中久美子,稲葉陽二,福島富士子,星旦二,新開省二:地域高齢者における年収および暮らし向きと心理的健康指標との関連,老年精神医学雑誌老年精神医学雑誌23(2),2012.2
- 福島富士子,待鳥美光:世代間交流効果 人間発達と共生社会づくりの視点から,三学出版,2009
- 共著:世代間交流学の創造 無縁社会から多世代間交流型社会実現のために,あけび書房,2010
- 共著:健康なくに 地域で支える一人ひとりの健康 公衆衛生のチカラ~知識伝達から関係性の再構築へ~,医療文化社,2011
- 共著:子ども白書2013,本の泉社,2013
- 福島富士子:産後ケアの新しい形と考え方の提案,保健師ジャーナル,2010.3
- 共著:産後ケア事業の評価、利用後のアンケート調査から,H21年度東京都福祉保健医療学会誌,2010.12
- 共著:住民主体のソーシャルキャピタル形成活動とプロセス支援体制,公衆衛生75(5)
- 福島富士子,みついひろみ:産後ケア なぜ必要か 何ができるか,岩波書店,2014