原 三紀子/教授
氏名
原 三紀子(HARA MIKIKO)[博士(保健学)]
専門分野
- 難病看護
- 脳神経看護
- リハビリテーション看護
- 看護継続教育
担当科目
学部
- 成人看護学概論
- 成人看護学Ⅰ
- 成人看護学Ⅱ
- 成人看護学実習
- 看護学基礎実習
- 臨床実践への統合
- 統合実習
- 卒業研究
大学院博士前期課程(修士課程)
- 成人看護学特論Ⅰ
- 成人看護学特論Ⅱ
- 成人看護学演習Ⅰ
- 成人看護学演習Ⅱ
- 看護学特別研究
大学院博士後期課程(博士課程)
- 成人看護学特講Ⅰ
- 成人看護学演習Ⅰ
- 看護学特別研究
研究課題・テーマ
- 難病看護師のための継続看護教育プラグラムの開発
- 回復期にある脳血管障害患者のアセスメント指標の開発
- 脳神経障害を持つ対象のリハビリテーション看護に関する研究
研究内容
これまで、脳神経障害をもつ対象のアセスメントツールを開発することや、難病看護師の教育プログラムを構築するための介入研究行ってきました。
神経難病では、悪化進行する病状に応じ治療法の選択など、患者さんやその家族はさまざまな意思決定を求められます。神経症状の悪化は患者さんの日常生活の自立を奪い、生活の質を低下させます。そのため、難病と共に生きる患者さんやその家族の心を支えることは難病看護の重要な課題となります。しかし、難病患者の苦悩に寄り添い心を支えることには難しさがあり、難病看護として「聴く」ことの重要性を感じながらも「聴く」ことへの不安や葛藤を持っている看護師が多く存在していることが分かりました。難病看護にあたる看護師のバーンアウトの要因としても難病患者とのコミュニケーションに関連する問題が挙げられていますが、その対策は十分に進んでいません。このような背景から、看護師の「聴く」力を強化するための看護継続教育プログラムの構築するために研究に取り組んでいます。
神経難病では、悪化進行する病状に応じ治療法の選択など、患者さんやその家族はさまざまな意思決定を求められます。神経症状の悪化は患者さんの日常生活の自立を奪い、生活の質を低下させます。そのため、難病と共に生きる患者さんやその家族の心を支えることは難病看護の重要な課題となります。しかし、難病患者の苦悩に寄り添い心を支えることには難しさがあり、難病看護として「聴く」ことの重要性を感じながらも「聴く」ことへの不安や葛藤を持っている看護師が多く存在していることが分かりました。難病看護にあたる看護師のバーンアウトの要因としても難病患者とのコミュニケーションに関連する問題が挙げられていますが、その対策は十分に進んでいません。このような背景から、看護師の「聴く」力を強化するための看護継続教育プログラムの構築するために研究に取り組んでいます。
主な論文・著書
- 原三紀子,小長谷百絵,竹内千鶴子,牛久保美津子:神経難病看護として「聴く」ことの構造,日本難病看護学会19(2):175-187,2014.
- 原三紀子:看護学生によるリハビリテーション病院でのコーラスボランテイア活動,日本リハビリテーション看護学会7(1),70-71.2017.
- 原三紀子,竹内千鶴子:クリニカルコーチ研修 臨床と大学が協働した教育プログラムの実際, 看護管理23 (6):441-448,2013.
- 原三紀子,小長谷百絵,海老澤睦,寺町優子:看護師がとらえた神経難病患者の心のケアの目標とその取り組み, 日本難病看護学会17(2):137-149,2012.
- 原 三紀子,宗村弥生,北 素子:看護領域におけるアロマ・セラピー研究の動向と課題,看護実践の科学,35(8):58-65,2010.
- 原三紀子:患者ニードに基づいた脳・神経疾患-アセスメントスキルを身につけよう-まるわかり疾患編 脳血管障害, ナース専科,36(9):12-21,2017.
- 原三紀子:患者ニードに基づいた脳・神経疾患-アセスメントスキルを身につけよう-まるわかり疾患編 脳血管系の解剖生理をおさらい,ナース専科,36(9):22-25,2017.
- 原三紀子:患者ニードに基づいた脳・神経疾患-アセスメントスキルを身につけよう- まるわかり疾患編 脳腫瘍, ナース専科,36(9):26-29,2017.
- 原三紀子:患者ニードに基づいた脳・神経疾患-アセスメントスキルを身につけよう-まるわかり疾患編 パーキンソン病, ナース専科,36(9):30-31,2017.
- 原三紀子:患者ニードに基づいた脳・神経疾患-アセスメントスキルを身につけよう-看護アセスメン,ナース専科,36(9):32-41,2017.
- 原三紀子:疾患と看護がわかる看護過程 パーキンソン病, クリニカルスタデイ32(14): 40~53,2013.
- 浅野 梓, 原 三紀子, 今城 博子:回復期リハビリテーション病棟入院中の脳血管障害患者に対する看護師の心理的支援の実態, 第22回日本リハビリテーション看護学会学術大会集録:147-149,2011.
- 矢口 和, 原 三紀子:脳血管疾患患者の家族の心理に焦点をあてた看護研究の動向と課題, 第23回日本リハビリテーション看護学会学術大会集:216-218,2011.
- 大平 綾子, 藤原 知香, 原 三紀子:入退院を繰り返している関節リウマチ患者の病気に対する思い,日本看護学会論文集: 成人看護I(40):144-146,2010.
- 栗原 早季, 原 三紀子:悪性脳腫瘍を再発した患者の家族支援で看護師が感じる困難感,第21回日本リハビリテーション看護学会学術大会集:222-224,2009.
- 八木淳二,岡田みどり,浦瀬香子,原三紀子,斎藤加代子:チーム医療の基本を学ぶ「看護の医療対話」,医学教育14,56,2009.
- 鈴木亜季,金子真弓,原三紀子:脳梗塞患者の生活習慣病の自己管理に対する捉え方,日本看護学会成人看護学Ⅱ,214-216,2008.
- 原三紀子:ドレーン類の管理と挿入のケア脳室・硬膜ドレーン, 小児看護25(5):563-571,2003.
- 原三紀子:関節拘縮-QOLの観点から考える-,リハビリナースl(5):454-458,2007.
著書
- 佐藤紀子総監修 原三紀子監修:看護に役立つ病態生理.序章ヘンダーソンの看護理論の枠組みを有効に活用するために,第9章脳・神経疾患.ナース専科Books,179-201,2016.
- 佐藤紀子監修:看護に役立つ病態生理とアセスメント,8章 脳神経疾患,文化放送ブレーン,179-199, 2011.(分担)
- 氏家幸子監修:成人看護学D 成人看護学・リハビリテーション患者の看護,第11章 脳神経障害患者(パーキンソン病),廣川書店,286-308,2008.(分担)
- 佐藤紀子監修::看護に役立つ病態生理 基本的ニードのアセスメント,第9章 脳・神経疾患,ナース専科BOOKS,126-137,2007.(分担)
- 氏家幸子監修: G/成人看護学技術Ⅰ フィジカルアセスメント,Cクリニカルシンキング-データから計画へ-事例展開:急性期脳・神経系,廣川書店,299-313,2005.(分担)
- 佐藤紀子監修:がん看護部位別に見たがんの特徴とケア10.脳腫瘍, ナース専科1:36-39,2003. (分担)
- 尾岸恵三子・正木治恵編著:食べることと姿勢,いのち・いきる食看護学.第Ⅵ章2食べることと姿勢,医歯薬出版,162-166,2002.(分担)
主な報告書
- 「聴く」ことに焦点をあてた神経難病患者のための看護継続教育プログラムの検証(報告書) 科学研究費補助金基盤研究(B)(課題番号:23390505)2015年5月(研究代表者)
- 三次元平均顔画像を用いた脳血管障害患者の顔印象による神経看護アセスメント方法の確立(報告書), 科学研究費補助金挑戦的萌芽研究,(課題番号:00191883)2013年(研究分担者)
- 「聴く」ことに焦点をあてた神経難病患者のための看護継続教育プログラムの開発(報告書),科学研究費補助金基盤研究(C)(課題番号20592565)2011年3月(研究代表者)
- 神経難病患者の心のケアに対する看護師の思い,科学研究費補助金基盤研究(C)課題番号(16592177) 2006年3月(研究代表者)
- 神経難病患者の看護相談に関する研究-告知後の患者の心理的体験のプロセス-(報告書),大同生命研究助成金「第11回地域保健福祉研究助成」「第13回ボランテイア活動助成」,2003年(共著,研究分担者)
主な学会発表
- 原三紀子, 小長谷百絵,岡田みどり,宮前里香,竹内千鶴子,近藤真樹:神経難病療養者のこころのケアとして「聴く」ことを考える-安心して表出できる聴き方-,第22回日本難病看護学会学術集会,2017,東京.
- 宮前里香,原三紀子,小長谷百絵,岡田みどり:難病体験記から「聴く」ことの重要性を分析する, 日本難病看護学会第22回学術集会,2017.東京.
- 原三紀子,佐藤紀子,小泉雅子,山内典子,松村幸美:相互浸透型キャリア支援モデルを基盤としたクリニカルコーチの育成, 第37回日本看護科学学会学術集会,2017,仙台.
- 原三紀子,小長谷百絵,宮前里香,竹内千鶴子,近藤真樹:神経難病療養者のこころのケアとして「聴く」ことを考える‐感情の聴き方-,日本難病看護学会第21回学術集会,2016,北海道.
- 田山 理恵, 今城 博子, 金指 るみ子, 和田 玲, 原 三紀子,伊藤 景一:回復期リハビリテーション期にある脳血管障害患者の平均顔の質的解析による看護アセスメント,第28回日本リハビリテーション看護学会学術大会集,2016.沖縄.
- 原三紀子,小長谷百絵:こころのケアとして「聴く」ことを考える‐語り手の安心を保証する聴き方‐ 第9回日本慢性看護学会学術集会,2015,大阪.
- 原三紀子,小長谷百絵, 岡田みどり,宮前里香,竹内千鶴子,近藤真樹:神経難病療養者のこころのケアとして「聴く」ことを考える-“承認”の多様性についての理解を深める-,第20回日本難病看護学会学術集会,2015,東京.
- Chizuko Takeuchi,Mikiko Hara,Momoe Konagaya ,Mitsuko Ushikubo,Noriko Sato:Developing a nursing continuing education program focused on the process of active listening, forpatients with intractable neurological disease: Features of the educationprogram ,18thEAFONS,2015.(Taiwan)
- Momoe Konagaya ,Mikiko Hara, Chizuko Takeuchi ,Kimiko Mogami, Rika Miyamae:Validation of a nursing continuing education program on care for patients with intractable neurological disease with an emphasis on active listening Part 2: Analysis of self-learning and the Active Listening Attitudes Scale, 18thEAFONS, 2015.(Taiwan)
- Mikiko Hara,Momoe Konagaya,Midori Okada,Chizuko Takeuchi,Rika Miyamae,Yuiko Shimodira:Validation of nursing continuing education program for the care of patients withintractable neurological disease, with an emphasis on active listening-Analysis of the educational effects of Problem-based learning-, the 25th International Symposium on ALS/MND,2014.(Brussels)
- Mikiko Hara, Momoe Konagaya, Rika Miyamae, Yuiko shimodaira: Satisfaction Experienced byNurses in Caring for Patients with Intractable Neurological Diseases, 35th International Association for Human Caring Conference,2014.(Kyoto)
- 小長谷百絵,原三紀子,宮前里香,岡田みどり,佐藤紀子,近藤真樹:神経難病療養者のこころのケアとして「聴く」ことを考える-“承認”する聴き方-,第19回日本難病看護学会学術集会,2014.広島.
- 宮前 里香, 原 三紀子, 小長谷 百絵, 竹内 千鶴子:ALS 患者が症状進行時に抱く思い,第18回日本難病看護学会学術集会,2013.東京.
- 岡本明子,原三紀子:わが国における脳血管疾患患者の早期リハビリテーション研究の動向と課題(第1報), 第31回日本看護科学学会学術集会,2011.高知.
- 佐藤紀子,原三紀子他7名:実践の場でキャリア支援を目指したクリニカルコーチの育成 看護部-看護学部のコラボレーション, 第31回日本看護科学学会学術集会講演集,2011.高知.
- 竹内 千鶴子,原三紀子,小長谷百絵,佐藤紀子:神経難病患者の話を「聴く」ことに焦点をあてた看護継続教育プログラムを作成する上での要素の抽出「看護師の聴き方」,第15日本難病看護学会学術集会,2010.山形.
- 小長谷百絵,原三紀子,竹内千鶴子,佐藤紀子:神経難病患者の話を「聴く」ことに焦点をあてた看護継続教育プログラムを作成する上での困難の要素の抽出「聴く困難性」, 第15回日本難病看護学会学術集会, 2010.山形.
- 原三紀子,小長谷百絵,竹内千鶴子,佐藤紀子:神経難病患者の話を「聴く」ことに焦点をあてた看護継続教育プログラムの作成要素の抽出「プログラムの試案」, 第15回日本難病看護学会学術集会,2010.山形.
- 原三紀子,竹内千鶴子,佐藤紀子:文字盤によるコミュニケーション演習での看護学生の学びの特徴,第14回日本難病看護学会学術集会,2009.群馬.
- 宗村弥生,原三紀子,北素子:看護領域におけるアロマ・セラピー研究の動向と課題(第2報)海外文献に焦点をあてて, 第26回日本看護科学学会学術集会,2006.東京
- 原三紀子,北素子:日本の看護学領域におけるアロマ・セラピー研究の動向と課題, 第25回日本看護科学学会,2005.青森.
入学を検討している学生さんへ
看護を志す人は、豊かな人間性を養うことや、科学的な思考を身につけ主体的に問題解決していく力を発展させていくことが大切です。看護職として、生涯にわたり人間的な成長を育みたいと思う方は、是非、本学で学んでみませんか。皆さんの成長を支える充実した教育環境や人との出会いが沢山あると思います。看護学を学ぶことがワクワクするような大学生活を応援したいと思います。