感染制御学研究室 金坂伊須萌助教が日本性感染症学会より学術奨励賞を受賞しました。
平成30年11月24日~25日に開催された第31回日本性感染症学会 学術大会において、感染制御学研究室 金坂伊須萌助教が学術奨励賞を受賞しました。
本学術奨励賞は研究者育成と研究助成のために、学会誌の掲載された学術研究論文の中から優秀な作品を選び出し、厳正な選考の結果、学術奨励賞が授与されるものです。
本学術奨励賞は研究者育成と研究助成のために、学会誌の掲載された学術研究論文の中から優秀な作品を選び出し、厳正な選考の結果、学術奨励賞が授与されるものです。
受賞論文
「関東地方において分離されたNeisseria gonorrhoeaeに対する各種抗菌薬感受性推移および第3世代セフェム耐性化に関する検討」
◎金坂伊須萌, 伊與田貴子, 天野綾子, 小山英明, 松本哲, 勝瀬(金山)明子, 小林寅喆
◎金坂伊須萌, 伊與田貴子, 天野綾子, 小山英明, 松本哲, 勝瀬(金山)明子, 小林寅喆
研究内容
2015年より関東地方において分離されたNeisseria gonorrhoeae(淋菌)に対する各種抗菌薬感受性を測定し、
抗菌薬感受性の推移および当該感染症治療薬として最後の切り札とされる第3世代セフェム(CTRX)耐性化について、その遺伝的背景を含め検討した。過去3年間において、ceftriaxone (CTRX)に対し、低感受性株の分離頻度が上昇していた。
また、CTRXに対する耐性度の高い2株はST1407およびST2226に分類され、各種抗菌薬に耐性を示す多剤耐性株であった。
本論文により、第一選択薬であるCTRXに低感受性を示すN. gonorrhoeaeが徐々に増加していることが明らかとなった。