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センターについて

地域連携教育支援センター開設

2019年4月、東邦大学地域連携教育支援センターが開設されました。

2014〜2018年度に取り組んだ文部科学省「課題解決型高度医療人材養成プログラム」事業、「都市部の超高齢社会に挑む看護師養成」プログラム(通称「いえラボ」プロジェクト)の成果から生まれたものです。

マンションの1室を借り、町内会に所属し、近隣の方々と知り合いになりながらTOHOいえラボを作ってきました。そして、地域に見守られながら毎年200人以上の学生が“暮らし”を意識し体験しながら学習を深めてきました。

暮らし方の多様性(人、環境)
知識⇆経験
想像と創造

地域と連携した教育って学習者を動かす力が大きい⁉︎

この手応えをさらに発展させたい。
そんな思いから東邦大学地域連携教育支援センターが開設されました。

運営メンバー

運営メンバー
左:御任 右:横井
センター長・看護学部 教授
 横井 郁子
特任講師(センター専任)
 御任充和子
事務職員(非常勤)
 村石 麻子

本センターの前身、通称「いえラボプロジェクト」の運営に関わってきたスタッフで担っていきます。よろしくお願いいたします!

活動の構想

1) 「TOHOいえラボ」の維持

東京都大田区西嶺町のマンションの1室に仮想住人:坂東邦恵さんの住まい「TOHOいえラボ」を作りました。まずはこの家と暮らしを維持していきます。

最寄駅、商店街、スーパーマーケット、町内会、地域包括支援センター、小中学校、高等学校、…、暮らしは家の中で完結しません。「TOHOいえラボ」はそんな暮らしを構成する周囲のさまざまなヒト・モノ・コトを含みます。

暮らしを丁寧に考えていくことは、これからの医療福祉職全てに求められていくことです。だから医療系学部を持つ東邦大学は暮らしの場に身を置いて悩み考える学習を重視していきます。

東邦大学建学の精神は「自然・生命・人間」。
暮らしに関心を寄せることは医療系学部以外の学生であっても大事にしてほしい。
将来的には本学理学部の学生ともTOHOいえラボで語り合えたらと思っています。

2) 「TOHOいえラボ」を活かした大学教育の支援

「TOHOいえラボ」を活かした教育は、現在、以下の学部、大学院で行われています。
・看護学部:看護学基礎実習(1年)、高齢者看護学実習(3年)、統合実習(4年)
・医学部 :4、5年生
・大学院看護学研究科:看護専門職連携演習 など

薬学部・理学部・健康科学部、そして、他大学の方々にも使っていただけるようにさらに整備をしていきたいと思っています。

3)「いえラボ」の空間・雰囲気を生かす取り組み

「くつろげる空間・雰囲気」だからできるコト

「くつろげますね〜」
多くの来訪者からいただくことばです。
仮想住人、坂東邦恵さんが病気になっても、年齢のために身体機能が制限されても、今まで大切にしてきた暮らしを応援するにはどうしたらいいか、そんな学習の舞台だったからではないかと思います。
そんな空間・雰囲気を維持し、教育・研究に生かしたいと思っています。
まずは、インタビューや対話の場になればと思っています。

丸ごとの家

 丸ごとの家があるからできることがまだまだたくさんあるように思います。
例えば、
・遮熱カーテンと室温の関係(精度の高い温度湿度計、サーモグラフィがあります)
・生活音について(騒音計もあります)
・冬季:夜間のトイレや入浴時のヒートショック(当然ですが、浴槽に湯を張って入浴できます)
・町内活動の情報の取得(ポストに入るチラシや街の掲示板から知る町情報)
などなど

家という全体があって部分に関心を寄せる、そして、また全体に目を向ける。そんなことができるのは丸ごとの家だからだと思います。

4) 共生社会を目指したさまざまな方々との交流

地域の方々、一般の方々との交流を深めるためのワークショップも開催したいと思っています。
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文部科学省支援事業 課題解決型高度医療人材養成プログラム