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創立90周年記念講演会・記念式典・祝賀会を開催

創立90周年記念講演会・記念式典・祝賀会を開催

学校法人 東邦大学 理事長 炭山嘉伸

満席となった記念講演会・記念式典会場「北辰」
学校法人東邦大学の創立90周年記念講演会・記念式典・祝賀会は、平成27年6月14日(日)、グランドプリンスホテル新高輪・国際館パミールにおいて、1,450名におよぶ多数のご来賓・同窓生・教職員等のご出席を得て、盛大かつ厳粛な雰囲気のうちに開催されました。

 記念講演会・記念式典の会場となった北辰の間の正面壇上には、タテ176.5センチ、ヨコ140センチに拡大された、学祖 額田豊・晉先生の写真が掲げられ、お二人が見守る中、11時から記念講演会が開会されました。
正面壇上に掲げられた学祖額田豊・晉先生のお写真
記念講演は、著名な国際ジャーナリストである櫻井よしこ先生に「教育が拓く未来」という演題でご講演いただきました(当日は、アレルギーによる眼瞼浮腫の中、ご無理をされ、サングラスをされて、ご講演をしていただきました)。幕末の諸藩の藩校教育が、明治以降の日本の発展の基盤形成にいかに役立ったかの事例をもとに、21世紀の日本に教育が果たす役割の重要性を強調されました。約40分の講演時間があっという間に過ぎてしまうほど、90周年記念講演にふさわしい、参加者全員の記憶に残る、大変素晴らしいご講演でありました。
櫻井よしこ先生による記念講演
その後、12時から開催される記念式典に先立ち、この日のために制作された創立90周年記念コンセプトムービー(14分間)が会場スクリーンで上映され、画面を通じ、本法人の90年間の歴史と、その間に脈々と引き継がれた建学の精神等を改めて確認していただきました。
 同じ北辰の間で開催された記念式典は12時5分に開始され、本法人職員の田畑(法人本部総務部次長)が司会を担当、開式の辞、国歌斉唱に始まり、私の式辞となりました。式辞の中では、本法人の学祖額田ご兄弟に始まる歴史と伝統の重み、そこから培われた究極の倫理観の大切さに触れ、過去から未来に向かう本法人の経営姿勢・決意等についてお話し、ご出席いただいた皆様への感謝の言葉で締めくくらせていただきました(なお、式辞の全文を別掲しておりますのでご参照ください)。
式辞:学校法人東邦大学理事長炭山嘉伸(左は下村文部科学大臣と福宮日本私立大学連盟常務理事)
続きまして、本法人にとって過去初めての歴史的な栄誉でありますが、下村博文文部科学大臣から、直接貴重な御祝辞を頂戴いたしました。下村文部科学大臣におかれましては、ご多忙なスケジュールの中、櫻井よしこ先生の講演会からご出席いただき、心より御礼申し上げます。さらに、日本私立大学連盟常務理事(明治大学長)福宮賢一様、日本私立医科大学協会会長(学校法人獨協学園理事長)寺野彰様の2名のご来賓から、丁重なる御祝辞を頂戴いたしました。
御祝辞:下村文部科学大臣
御祝辞:福宮日本私立大学連盟常務理事(明治大学長)
御祝辞:寺野日本私立医科大学協会会長(学校法人獨協学園理事長)
祝電披露では、森田千葉県知事・保坂世田谷区長からの祝電が披露され、さらにハワイ大学学長のラスナー先生と同大学理事で本学名誉博士のルース小野先生から連名でいただいた祝電を本学英語学教室アラン・ハウク氏が紹介いたしました。そのほか、協定を締結している海外の大学6校(河南科技大学・瀋陽薬科大学・モンゴル国立大学・国立慶尚大学校・ワライラック大学・チェンマイ大学)から祝電を頂戴し、合計95通の祝電をいただいた旨、ご披露ご報告がありました。
東邦フィルハーモニー管弦楽団らの伴奏による東邦大学校歌斉唱
その後、東邦フィルハーモニー管弦楽団・東邦大学管弦楽団の伴奏で、東邦大学合唱団と共に東邦大学校歌を斉唱し、閉式の辞が述べられ記念式典は滞りなく終了いたしました。

 引き続き、会場を崑崙の間に移し、13時10分から祝賀会が開催されました。3月で終了した本学提供のミニ番組「いのちのいろいろ」でナレーションを担当した、タレントの大和田獏氏が司会を担当し、ユーモアあふれる自己紹介のあと、祝賀会の開会が宣せられました。
大和田獏氏による司会進行
会場スクリーンでの「いのちのいろいろ」の最終回の上映に続き、祝賀演奏として、東邦大学付属東邦中学校高等学校オーケストラによるヨハン・シュトラウス2世作曲「こうもり序曲」が演奏され、会場の雰囲気を盛り上げました。
東邦大学付属東邦中学校高等学校オーケストラによる祝賀演奏
祝賀会のご挨拶のトップバッターとして、私が登壇、お集まりいただいたすべての皆様への御礼のご挨拶に加え、国会会期中でご多忙な中ご出席いただいた下記12名の国会議員の皆様のお名前をお呼びしご紹介させていただきました。
◇文部科学大臣 下村博文 様 ◇文部科学副大臣 藤井基之 様
◇公明党代表 参議院議員 山口那津男 様
◇自民党 衆議院議員 後藤田正純 様
◇自民党 衆議院議員 櫻田義孝 様
◇自民党 参議院議員 古川俊治 様、猪口邦子 様、羽生田俊 様
◇民主党 衆議院議員 阿部知子 様 ◇民主党 参議院議員 足立信也 様
◇共産党 参議院議員 小池晃 様 ◇無所属 参議院議員 薬師寺道代 様
国会議員の皆様を代表して、公明党山口様からは、御子息が駒場東邦中高の51回生(平成22年卒)で、奥様のご実家も大森町で3代続いた薬局であり、本学とは身内に近い関係であるとのお言葉等、心温まるご返礼のご挨拶を頂戴し、大変感激いたしました。
公明党代表山口参議院議員よりご挨拶を頂戴しました
続いて、本法人の6同窓会を代表し、医学部東邦会の舳松会長から御礼のご挨拶をさせていただきました。
舳松医学部東邦会会長挨拶
さらに、ご来賓の日本医師会会長 横倉義武 様、医学教育振興財団理事長(学校法人順天堂理事長) 小川秀興 様、そして、日本看護協会会長 坂本すが 様の3名のご来賓から、それぞれ大変有り難い御祝辞を頂戴いたしました。
御祝辞:横倉日本医師会会長
御祝辞:小川医学教育振興財団理事長(学校法人順天堂理事長)
御祝辞:坂本日本看護協会会長
続いて、日本私立学校振興・共済事業団理事長 河田悌一 様のご発声により乾杯の杯をあげ、ご歓談に移りました。その後、大変和やかなご歓談の時が続き、その間に、3年間に放映されたミニ番組「いのちのいろいろ」のうちから好評であった2編(菜の花・パンダ)を選び、会場スクリーンにて上映いたしました。音楽担当であったボニージャックスも祝賀会の会場に駆けつけ、一緒にお祝いしていただきました。
御祝辞:河田日本私立学校振興・共済事業団理事長
それらに続く祝賀演奏として、駒場東邦中学校・高等学校ブラスバンド部によるレナード・バーンスタイン作曲「スラヴァ!」が演奏され、会場から盛大な拍手を頂戴いたしました。
駒場東邦中学校・高等学校ブラスバンド部による祝賀演奏
そして、山﨑学長が登壇し、閉会の辞を述べられ、楽しく名残惜しい祝賀会は15時に閉会となりました。
閉会の辞:東邦大学学長山﨑純一
以上のとおり、創立90周年の記念行事は、皆様のお蔭をもちまして、すべて無事、盛会裡に終了することができました。大変有難うございました。この創立90周年記念式典等を実施するにあたっては、平成22年5月に、法人の役員・所属長・同窓会長がメンバーとなる創立90周年記念事業準備委員会を立ち上げ、約5年間をかけ、入念な計画を練って来たものであり、メンバーの皆様のご努力に感謝申し上げます。そして、今回、記念講演会・記念式典・祝賀会のすべての記念行事を通じて、学内外から高い評価を得ることができ、また、本法人のアイデンティティを高めることができましたことは、受付から終了まで、この記念行事の実際の運営にあたった、所事務局長以下教職員の皆様のお蔭であります。理事長として心から御礼申し上げます(下の写真は、祝賀会終了後、当日ご出席をいただいた本法人理事、監事および評議員の先生方にお集まりいただき、創立90周年記念として撮影したものです)。

 最後に、お客様へのご挨拶やお見送りを終え、私自身が帰ろうとしたホテルの玄関ロビーで、各病院の看護師長の皆さんが、祝賀と慰労を込めた人間アーチで私を見送ってくれました。私にとっては全くのサプライズであり、最高に幸せな90周年記念行事のフィナーレでした。
創立90周年を記念して(本法人理事・監事・評議員にて)

創立90周年記念式典 式辞(学校法人東邦大学 理事長 炭山嘉伸)

90周年記念式典に先立ち、皆様に対して謹んで一言ご挨拶申し上げます。
本日は学内外から多数のご臨席いただきましたことに対し、厚く御礼申し上げます。特に学外からは下村博文文部科学大臣をはじめ、各界の重鎮の方々、大変御多忙な中をこうしてお祝いに駆けつけていただきました。学校法人東邦大学を代表し、心から御礼申し上げます。また、この式典に先立ちまして、櫻井よしこ先生より、「教育が拓く未来」とのタイトルで素晴らしいご講演を賜りました。ここにご列席の皆様方におかれましても、深い感銘を受けた素晴らしいご講演だったとあらためて御礼申し上げます。櫻井先生のご講演ならびに先ほどのコンセプトムービーと少し重なる点もございますが、本学の成り立ちについて少しご説明申し上げます。
1925年、額田豊・晉ご兄弟において、帝国女子医学専門学校が設立されたのが本学の歴史のはじまりでありました。当時は女性の大学入学が許されない状況の中で、しかも自然科学系の大学を創る、専門学校を創るということは、他に例のない異例の発想であります。しかし、額田豊学祖は、科学教育こそ国の要であるということから、私財を投じ学校設立をいたしました。この考え方は単に医学に留まらず、薬学、理学、看護学におよび自然科学系すべての学問領域をカバーして、現在の総合大学の基礎を築かれました。と同時に、額田豊・晉学祖は中等教育にも同じ考えを持たれました。すなわち、国の大切な事業として中等教育に力を入れること、それも一貫教育を成すべきであるという考えのもとに、習志野の地に東邦大学付属東邦中高、そして東京の駒場に駒場東邦中高を創設されました。資源のない日本にとって、この中等教育に力を入れることは、これも大きな国の根幹を成す事業として必要であるという、当時としては大変先見の明に富んだ素晴らしい発想であったと思われ、あらためて学祖ふたりに対し心から敬服するものであります。そして本学の歴史において大変重要なことは、建学の精神であります。私立学校におきましては、独自の建学の精神を尊重し、自主自立の運営を成すべしということが私立学校法で示されております。額田晉先生は、この「自然・生命・人間」を1957年に著書にして出版しておりますが、本学にとっては全ての入学生、そして同窓生にバイブルとして読まれている本でありますが、これを我々は大切な建学の精神として尊重して参りました。1957年に出版したと申し上げましたが、実は晉先生は帝国女子医学専門学校の入学式のときから、このことについて触れておられ、当時の修身でありますが、自らが倫理の教育にあたっておられます。ここでは、科学的人生観、この話をなさっておられます。すなわち、自然界には一定の神秘的な法則があり、この一定の法則を紐解くことが科学そのものであるということ、そして生命はこの自然界から生まれた一機能体である。すなわち自然界にある物質が結合して、機能体として生命体が生じ、人間ももちろん生命体の一つであり、人間はこの生命体の最高傑作で、芸術作品であるともおっしゃっておられます。なぜかと申しますと、あらゆる生命体の中で心や精神を持っているもの、これは人間のみが有している特質であると述べております。すなわち、真理を追究する、知識を追求する、善悪を判断する、あるいは芸術をそこに求める、愛を育む、こういう真・知・善・愛・美というこの5つ理想を追求すること、これは人間だけが持つ特質として尊重すべきであるということを倫理の教育で説いておられるわけです。
今、地球規模における環境破壊が起こり、そして命が軽んじられる。こういうことが毎日のように報道されている現在でありますけれども、あらためて学祖が掲げられた「自然・生命・人間」における意味合い、広くて重みのある素晴らしい言葉だと断言できます。この90周年が無事に迎えられましたこと、これは学祖の強い想いがあったからであり、私たちはこのことに対して敬意を表するばかりであります。しかしこの90年の歴史の中においては、いつも平坦な道ばかりではなかったことは各周年史からもしっかりと読み取ることができます。もちろん、その間には戦争体験がございました。大森キャンパスは医学部本館を除き、校舎、寄宿舎、病院を全て焼失しておりますし、習志野キャンパスへ薬学部・理学部を移すことを余儀なくされました。しかし、いつの時代においても、この学祖お二人の力で、そしてその時々における法人の力、教職員の力により、この90周年を迎えられたこと。先人のご努力に対し心より感謝の意を表し、御礼申し上げます。
次の10年はちょうど2025年、団塊の世代が一気に75歳に突入する、まさしく少子高齢化のピークに達する年であります。教育機関・医療機関を有する本学にとっても大変難しい状況におかれることは、覚悟しておかなければいけないことだと思います。しかし、学祖の残された大きな遺産、この歴史と伝統を継承しつつ、そして改革すべき点はスピーディーに改革に向かう、このことを肝に銘じ、次の10年、本学にとって100周年にあたる2025年に向かうことを決意いたします。ここにご臨席の皆様方におかれましては、今まで同様、あるいは今まで以上にご理解とご厚誼をいただきますことをお願い申し上げます。
最後にもう一度、この90周年にあたり、多くの方々にご臨席いただき、共にお祝いできたことを学校法人東邦大学を代表し、厚く御礼申し上げ、私の式辞とさせていただきます。
本日は誠にありがとうございました。