非アルコール性脂肪性肝疾患の鑑別診断に利用できる新規血清バイオマーカーの同定
研究目的
NAFLDは、病態が進行しない「単純脂肪肝(NAFL)」と、進行性で肝臓の炎症と線維化を伴い、肝硬変や肝がんの原因となる「非アルコール性脂肪肝炎(NASH)」に分類されます。NAFLとNASHの鑑別診断には、肝臓に直接針を刺して組織を採取し検査する「肝生検」という方法が用いられますが、患者様に大きな負担がかかります。そこで、東邦大学医療センター大森病院消化器センター内科および東邦大学医学部生化学講座生化学分野では、血液検査でNAFLDを鑑別診断できる方法の開発を目的として本研究を計画しました。本研究では新しいNASHの血清バイオマーカー(血清に含まれるタンパク質などの生体物質で、病気の状態の指標となるもの)を同定することを目的とします。この研究で得られる成果は、NAFLDの鑑別診断における患者さんの負担を大きく軽減することにつながります。
研究対象および方法
この研究は、東邦大学医学部倫理委員会の承認を得て実施するものです(申請番号A20098(A18038_A17083))。健常人ボランティアの方で、腹部超音波検査の結果脂肪肝が認められず、本研究への協力に同意して頂ける方から、1回だけ採血管1本分(約5 mL)を採血させて頂きます。
採取した血液から血清を調製し、私たちが同定した新規のバイオマーカー候補(線維芽細胞増殖因子ファミリーに属する分子GF1と腫瘍壊死因子ファミリーに属する分子GF2)、および既知のバイオマーカー(サイトケラチン18断片)の合計3種類のタンパク質について、血清中にどのくらい含まれているかを測定します。
採取した血液から血清を調製し、私たちが同定した新規のバイオマーカー候補(線維芽細胞増殖因子ファミリーに属する分子GF1と腫瘍壊死因子ファミリーに属する分子GF2)、および既知のバイオマーカー(サイトケラチン18断片)の合計3種類のタンパク質について、血清中にどのくらい含まれているかを測定します。
人数
健常人ボランティアの方で、腹部超音波検査の結果脂肪肝が認められず、本研究への協力に同意して頂ける方約10名を募集します。
謝礼
本研究に参加いただける方には謝礼としてQUOカード1000円分をお渡しいたします。
実施場所
東邦大学医療センター大森病院消化器センター内科
〒143-8541 東京都大田区大森西6-11-1
〒143-8541 東京都大田区大森西6-11-1
連絡先および担当者
ご応募いただいた方には面接を行い、試験項目や実施期間などについて詳しくご説明いたします。本研究にご協力くださる方やご質問のある方は、下記連絡先までご連絡ください。
担当者:東邦大学医学部生化学講座生化学分野・講師・土屋勇一
連絡先電話:03-3762-4151 内線2355
担当者:東邦大学医学部生化学講座生化学分野・講師・土屋勇一
連絡先電話:03-3762-4151 内線2355