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手持ち型Laser Speckle Flow Graphyを用いたベッドサイドにおける眼血流測定法確立~健常ボランティアによる検討~

手持ち型Laser Speckle Flow Graphyを用いたベッドサイドにおける眼血流測定法確立~健常ボランティアによる検討~

東邦大学医学部眼科学講座では、研究に協力してくださるボランティアを募集しています。

研究の背景および目的

ショック状態とは、出血や細菌毒、心臓自体の病変やアレルギーなどによって、全身の血液循環が急性に障害された状態のことを言います。一般的に、ショック状態の時は血圧が低くなることが多いですが、その定義は難しく、血圧の数値だけでは一概に決めることはできません。ショック状態に対して、様々な指標や検査が提唱され検討されていますが、何を指標として治療を行っていくべきかの結論はまだ出ていません。近年、そのショック状態の評価の為に、「全身の窓」と呼ばれ、古くから動脈硬化などの全身評価に用いられてきた「眼」の血流を観察することが提唱されはじめています。しかし、これまでの方法では造影剤を使用するリスクや、実際の血流ではなく間接的な観察に留まるなどの問題点がありました。そこで我々は、Laser Speckle Flow Graphy (以下、LSFG)を用いて、非侵襲的かつリアルタイムに測定した眼血流が、全身の血液循環を反映することを報告してまいりました。(第47回日本集中治療学会学術集会にて発表)
また、LSFGは元々は眼科の外来にて座った状態で眼の血流を測定するように設計されており、ショック状態の患者様のようにベッドで横になっている方の測定には向いておりませんでした。その為今回、寝た状態での測定を可能にするために手持ち型LSFGを改良いたしました。今回の目的は、新しい手持ち型のLSFGを用いて、寝たきりの状態での眼血流の測定方法を確立させることであります。
この研究で得られる成果は、これまで確立されていなかったショック状態の新しい評価指標の発見につながります。
皆様のご協力をお願いいたします。

研究方法

この研究は、東邦大学医学部倫理委員会の承認を得て実施するものです。
座った状態から、横になり足をあげた状態に体位変換を行い、その間に眼の血流と血圧・心拍出量などを測定します。いずれも体に負担や害のある検査ではありません。
所要時間は、約15分を予定しています。

募集対象および人数

特にこれまで病気を指摘されたことのない20歳以上の方。
約10名

謝礼

本研究に参加いただける方には薄謝としてQUOカード 1000円分をお渡しいたします。

実施場所

東邦大学医療センター 大森病院 眼科外来
〒143-8541 東京都大田区大森西6-11-1

連絡先および担当者

ご応募いただいた方には個別に面接を行い、試験項目や実施期間などについて詳しくご説明いたします。本研究にご協力くださる方やご質問のある方は、下記連絡先までご連絡ください。

東邦大学医学部 眼科学 講座
職位・氏名 准教授 松本 直
電話 03-3762-4151 内線 6710