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健常者における精神活動と生体機能に関するデータベースの構築

健常者における精神活動と生体機能に関するデータベースの構築

東邦大学医学部精神神経医学講座では、研究にご協力して下さるボランティアを募集しています。

研究の背景および目的

統合失調症は考えがまとまりづらくなり幻覚や妄想などが長期に及び生じてしまう深刻なこころの病です。統合失調症の原因の一つとして、様々な精神活動や運動を司る「前頭—基底核—視床回路」と呼ばれる脳内の神経回路の障害が関係すると考えられてきました。
これまでに私たちは、統合失調症に加え、統合失調症の発症に至る前段階である精神病発症危険状態(at risk mental state; ARMS)でも「前頭—基底核—視床回路」の障害が生じている可能性を示してきました。また、統合失調症で生じる、特殊な眼球運動(目の動き)の異常がARMSにおいても生じることを示し、「前頭—基底核—視床回路」が眼球運動も司ることから、この回路の障害と眼球運動の障害とが関係するかを調べてきました。
これらの背景から、私たちは健康な精神活動や運動機能と「前頭—基底核—視床回路」がどのように関係するかを、より詳しく知る必要があると考えました。そこで、健常者の方々にご協力を頂き脳MRIにより「前頭—基底核—視床回路」の個人差を調べ、健康な精神活動や正常な眼球運動の個人差とどのように関連するかを調べることを計画しました。これらのデータの収集は、健康な精神活動を支える脳内の神経回路のしくみを知る上で不可欠です。ご協力をお願いいたします。

研究方法

この研究は、東邦大学医学部倫理委員会の承認を得て実施するものです。問診や心理検査により背景情報や精神機能を調査します。また、頭部MRI検査により脳の形態を、探索眼球運動計測装置により目の動きを測定します。所要時間は、約2時間30分を予定しています。

募集対象および人数

健康な16歳以上で、本研究への協力に同意して頂ける方、約100名

謝礼

本研究にご参加いただける方には薄謝としてQUOカード4000円分をお渡しいたします。

実施場所

東邦大学医療センター大森病院精神神経科
〒143-8541 大田区大森西6-11-1

連絡先および担当者

ご応募いただいた方には個別に面接を行い、試験項目や実施期間などについて詳しくご説明いたします。本研究にご協力くださる方やご質問のある方は、下記連絡先までご連絡ください。

東邦大学医学部精神神経医学講座 
連絡先:講師 片桐直之、 担当者:教授 水野雅文
電話 03-3762-4151 内線 77318