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肺動脈性肺高血圧症における安静時および歩行時の抹消循環不全に対する非侵襲的血流測定計の臨床的有用性の検討

肺動脈性肺高血圧症における安静時および歩行時の抹消循環不全に対する非侵襲的血流測定計の臨床的有用性の検討

東邦大学医療センター大森病院小児循環器科では「肺動脈性肺高血圧症における安静時および歩行時の末梢循環不全に対する非侵襲的血流測定計の臨床的有用性の検討」という研究を行っています。

1. この研究について

肺動脈性肺高血圧患者様では、肺の血圧上昇から、全身への血流が低下します。このために、活動する際に息切れが生じ、さらに、手足などの末梢血管への血流が低下します。この全身への血流を測定するためには、心臓カテーテルが唯一の方法ですが、患者様に対して侵襲的な検査であり、日常診療において代用できる検査はありませんでした。しかし、この末梢の血流量を、非侵襲的に評価できるLaser Doppler Flowmetry(LDF)が開発されました。このLDFを用いた循環障害の評価によって、肺高血圧の重症度を推定することが可能と考えられ、早期に病状の変化を発見できる可能性があります。
この研究の目的は、肺高血圧患者において、LDFを用いた末梢循環血流量が新たなマーカーとなりえるかを検討することです。

2. 対象となる患者さん

当科で外来または入院治療されている肺動脈性肺高血圧の患者様が対象となります。
今回は、患者様の対照群として、18歳から30歳までの健康な方を募集しております。

3. 必要となる診療情報

過去に外来を受診された時、また治療や検査で入院された時のカルテの記載内容、検査結果(下記に示します)を用います。
・基本的な情報:性別、年齢、過去の病歴
・LDF測定
   1)安静時
   2)6分間歩行距離試験

LDFは外来などで使用させていただいている酸素飽和度モニタリングと同じように、指にまきつけるだけで苦痛なく短時間で測定が可能です。

6分間歩行距離試験;6分間歩行していただく中で、1分毎の経時的な酸素飽和度とLDFの値を測定するほか、最終的な歩行距離も測定いたします。

4. 個人情報の保護について

皆さんの個人情報を守ることは「個人情報の保護に関する法律」に定められています。お名前などの個人を識別できる情報が第3者にわからないよう、一切秘密とされ、外部に漏れることはありませんので、ご安心下さい。

5. 利益相反と謝礼について

本研究において関連する企業や営利目的の団体は一切ありません。これに必要となる経費などは、当教室における講座研究費から賄われております。それゆえ、中立性と公明性を維持した研究であります。また、今回の研究で参加していただいた健常者の皆様に金銭など謝礼はございません。ボランティアとしてご参加いただける方を募集いたします。

研究責任者および連絡先
東邦大学医療センター大森病院小児科
高月 晋一
s-taka@med.toho-u.ac.jp

★ご意見、ご質問がある場合は、研究責任者、担当医、または下記窓口にお問い合わせ下さい。
 調査、個人情報に関する問い合わせ窓口:東邦大学医学部研究相談窓口 03-5763-6603