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胃癌症例の臨床病理学的検討:多機関共同後方視的研究

研究の背景および目的

われわれは胃癌治療ガイドラインを見ることで、さまざまな治療法を知ることができます。しかしながら、ガイドラインに記載の無い病状や病態の症例は、単機関では十分な症例数がないことから正確な統計解析が難しく、科学的根拠が得られません。
そこで、東邦大学医療センターを含めた多機関での共同研究により、単機関では科学的根拠を構築できない過去の胃癌治療症例データから、後方視的解析を行うことで、より正確な科学的根拠を構築することを目的として本研究を計画しました。2000年前後には、胃癌治療ガイドラインを遵守した治療方法が普及しており、この研究で得られる成果は、この時期以降の症例を中心とした解析を行うことであり、今後の治療成績向上につながります。

研究対象および方法

この研究は、東邦大学医学部倫理委員会の承認を得て実施するものです。
2000年1月から2021年12月までに東邦大学医療センターを含めた多機関において、胃癌の治療を受けた患者さん(約5000人)を対象とします。過去の診療録(カルテ)から抽出した手術成績や化学療法の効果や合併症、臨床病理学的因子の評価などを解析することにより、手術成績や化学療法に影響を与える因子を調査します。特に患者様に新たにご負担いただくことはありません。

共同研究期間

この研究が行われる共同研究機関と研究責任者は以下の通りです。
研究機関: 東邦大学医療センター大橋病院 研究責任者: 二渡 信江
研究機関: NTT東日本関東病院 研究責任者: 田中 求
研究機関: 昭和大学病院 研究責任者: 山崎 公靖
研究機関: 千葉県がんセンター 研究責任者: 加野 将之
研究機関: 千葉大学医学部附属病院 研究責任者: 早野 康一
研究機関: 国立病院機構東京医療センター 研究責任者: 浦上 秀次郎
研究機関: 東京慈恵会医科大学附属病院 研究責任者: 矢野 文章
研究機関: 東京大学医学部附属病院 研究責任者: 瀬戸 泰之
研究機関: 日本赤十字社医療センター 研究責任者: 永岡 栄
研究機関: 横浜市大附属市民総合医療センター 研究責任者: 佐藤 渉

外部への試料・情報の提供

収集された情報の解析を共同研究機関に依頼することがあります。過去の診療録(カルテ)から抽出したデータは、あなたの個人情報が分からないように匿名化した後、電子データにて提供されます。

個人情報について

研究に利用する情報は、患者様のお名前、住所、生年月日など、個人を特定できる個人情報は削除して、代わりに新しく符号をつけ、どなたのものか分からないようにして管理します。対応表は各機関の研究責任者が、施錠可能かつインターネットから独立した環境にて厳重に保管します。また、今回の研究で得られた成果を、医学的な専門学会や専門雑誌等で報告することがありますが、個人を特定できるような情報が外部に漏れることは一切ありません。

本研究に関してご質問のある方、診療情報や病理解剖結果を研究に利用することを承諾されない方は、下記までご連絡下さい。その場合でも、患者様に不利益になることはありません。

連絡先および担当者

東邦大学医学部 臨床腫瘍学講座
住所: 143-8541 東京都大田区大森西6-11-1
研究責任者:教授 島田英昭
F a x: 03-3298-4348
E-mail: ugi.research@med.toho-u.ac.jp
(お問い合わせは、Fax、e-mail又は郵送でお願いいたします)



お問い合わせ先

東邦大学 医学部

〒143-8540
東京都大田区大森西 5-21-16
TEL:03-3762-4151