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癌腫瘍免疫におけるVCANの役割の解明と泌尿器癌免疫治療法への応用

研究の目的

東邦大学医療センター大森病院泌尿科では、前立腺がん・腎細胞がん・尿路上皮がんに対する、がん免疫療法の治療効果の予測と効果増強作用に、細胞外マトリックスを構成するタンパク質の一種、『ベルシカン(VCAN)』が有用であることを解明するため、本研究を計画しました。これまでにベルシカンが、がん免疫療法の鍵となるT細胞の調節に関連することが、大腸がんや血液のがんで報告されています。この研究で得られる成果は、泌尿器がんに対するがん免疫療法の治療予測や、がん免疫療法の効果を高める治療法の開発につながります。

研究対象および方法

この研究は、医学部倫理委員会の承認を得て実施するものです。
対象者:2013年10月1日~2022年6月30日までに東邦大学医療センター大森病院泌尿器科において、①前立腺がんに対して根治的前立腺全摘除術を受けられた方、➁腎細胞がんに対して根治的腎摘除術を受けられた方、③腎盂・尿癌がんに対して根治的腎尿管全摘除術を受けられた方、④浸潤性膀胱がんに対して膀胱全摘除術をうけられた方。
方 法:手術検体の検査後の保管組織を用いて免疫染色を行い、ベルシカンと、がん免疫と関連する因子との関連性を解析します。また、診療録(カルテ)から抽出したデータと、免疫染色の結果との関連性を解析します。

研究に用いられる試料・情報

1 情報:がんの診断時・手術時の年齢、合併症、身長、体重、
  がんのステージ、悪性度、再発の有無、術後または再発後の治療の有無と
  その治療法・奏効率、転移巣の数や場所、治療経過中の採血データ(血液
  一般像、LDH、ALP、AST、ALT、T-P、Alb、Hgb、Hct、電解質、CRP、
  血清Cr値、PSA値)、再発までの期間、全生存期間、など
2 手術検体の検査後の保管組織




個人情報について

研究に利用する情報は、患者さんのお名前、住所など、個人を特定できる個人情報は削除して管理します。また、今回の研究で得られた成果を、医学的な専門学会や専門雑誌等で報告することがありますが、個人を特定できるような情報を利用することはありません。

本研究に関してご質問のある方、診療情報等を研究に利用することを承諾されない方は、下記までご連絡下さい。その場合でも、患者さんに不利益になることはありません。

連絡先および担当者

東邦大学医療センター大森病院 泌尿器科
職位・氏名  講師 三井 要造  
電話 03-3762-4151 内線 66950

 
お問い合わせ先

東邦大学 医学部

〒143-8540
東京都大田区大森西 5-21-16
TEL:03-3762-4151