間質性肺炎は難治性であり、治療方法も限られているのが現状です。その病状を反映するマーカーがいくつか使用されていますが、感度や特異度に問題があり、現在も新たなマーカーの検索が続いています。東邦大学医学部内科学講座呼吸器内科部門（大森）では、間質性肺炎の病態を特異的に反映したマーカーを探し出すことを目的として本研究を計画しました。
この研究で得られる成果によって、病気に関連する因子をみつけることができれば、適切な治療の選択や予後の推測につながります。

この研究は、東邦大学医学部倫理委員会の承認を得て実施するものです。

対象者：２００９年から現在までに東邦大学医療センター大森病院呼吸器内科において、間質性肺炎に罹患した患者様とサルコイドーシスに罹患した患者様のうち、承認研究「間質性肺炎の急性増悪における血中バイオマーカー」（M20272）、「サルコイドーシスにおける自然リンパ球, MAIT細胞の役割の検討」（A16112）にて、同意書にサインをいただいて血清を保存させていただいている症例（間質性肺炎 安定期 約20例 急性期 約20例、サルコイドーシス 約20例、肺線維症　20例、非特異的間質性肺炎 約5例、 Pleuroparenchymal fibroelastosis　約5例、分類不能型間質性肺炎　約5例、膠原病合併間質性肺炎　約5例）と健常コントロール（約20例）を対象とします。患者様から得られたデータ（間質性肺炎安定期、急性期、サルコイドーシス）と健常コントロールを比較し、マーカーの検索を行います。また間質性肺炎の種類ごとの比較として肺線維症、非特異的間質性肺炎 約5例、Pleuroparenchymal fibroelastosis　約5例、分類不能型間質性肺炎　約5例、膠原病合併間質性肺炎　約5例程度で比較を行います。さらに急性期の患者様のうち5-10例で経時的変化を観察する予定です。

試料：血液
情報：カルテ情報から病歴、年齢、性別、既往歴、喫煙歴、診療の治療歴、副作用等の発生状況、個人情報　
　　　等を収集します。

採血で提出された血液検体を、あなたの個人情報が分からないように管理した上で、外部検査へ提出します。

代表施設名：東邦大学医学部内科学講座呼吸器内科学分野（大森）
研究代表医師：　三好嗣臣　役職：　助教　　

研究に利用する情報は、患者様のお名前、住所など、個人を特定できる個人情報は削除して管理します。また、今回の研究で得られた成果を、医学的な専門学会や専門雑誌等で報告することがありますが、個人を特定できるような情報を利用することはありません。

本研究に関してご質問のある方、診療情報等を研究に利用することを承諾されない方、あるいはその御家族の方は、下記までご連絡下さい。その場合でも、患者様に不利益になることはありません。

東邦大学医療センター大森病院　呼吸器内科
職位・氏名　　助教　三好　嗣臣
電話　03-3762-4151　内線 6555