遺伝子学的手法を用いた梅毒の病態解析
研究の背景および目的
梅毒は、梅毒トレポネーマという病原体に感染し、引き起こされる感染症です。近年の日本における梅毒の増加は著しく、厚生労働省による梅毒患者数の年次報告では、2012年の875件から2019年の6639件へと急増しており、早期に患者さんを発見し、適切な治療を行うことは緊急の課題となっています。通常の感染症は原因となっている菌を増やして(培養して)薬の効きをみたり、病期が治ったかどうか判断したりできますが、梅毒トレポネーマは培養が不可能であり、梅毒の診断は主に血液や髄液における梅毒に対する反応によって行われます。今回の研究で行う遺伝子検査は、梅毒トレポネーマの一部(遺伝子)をみつける検査なので、実際に原因菌が血液や髄液にいるかどうかみることができます。梅毒トレポネーマの検出状況と梅毒の病期及び検査結果との相関関係を調査して得られる知見は、梅毒の病態解明に大きく貢献することが期待できます。
研究対象および方法
この研究は、東邦大学医学部倫理委員会の承認を得て実施するものです。
2018年3月~2021年12月までに東邦大学医療センター大森病院総合診療急病センター内科・感染症科において梅毒と診断され、本研究と同一課題名である先行研究に同意して参加してくださった方々から採取された血液、髄液の残余検体及び唾液検体を用いて、梅毒トレポネーマの遺伝子検査を行い、臨床情報と照合することで梅毒の病態解析を行います。
今回の研究で得られた成果を、医学的な専門学会や専門雑誌等で報告することがありますが、個人を特定できるような情報が外部に漏れることは一切ありません。
本研究に関してご質問のある方、診療情報を研究に利用することを承諾されない方は、下記までご連絡下さい。
2018年3月~2021年12月までに東邦大学医療センター大森病院総合診療急病センター内科・感染症科において梅毒と診断され、本研究と同一課題名である先行研究に同意して参加してくださった方々から採取された血液、髄液の残余検体及び唾液検体を用いて、梅毒トレポネーマの遺伝子検査を行い、臨床情報と照合することで梅毒の病態解析を行います。
今回の研究で得られた成果を、医学的な専門学会や専門雑誌等で報告することがありますが、個人を特定できるような情報が外部に漏れることは一切ありません。
本研究に関してご質問のある方、診療情報を研究に利用することを承諾されない方は、下記までご連絡下さい。
連絡先および担当者
東邦大学医学部 微生物・感染症学講座(臨床検査医学講座)
職位・氏名 准教授 吉澤 定子
電話 03-3762-4151 内線 2396
職位・氏名 准教授 吉澤 定子
電話 03-3762-4151 内線 2396