大学での漢方医学教育における e ラーニングを用いた反転授業の検証(M4東洋医学)
背景
現在、東洋医学は医学部教育において必修化されていますが、内容、評価法とも統一性がなく、習熟度の評価も十分とは言えません。そのために全国の医学部の東洋医学講義担当者間による話し合いの場(日本漢方医学教育協議会)がもたれ、講義内容については一定のガイドラインが出来つつあります。また、試験問題についても、適切な理解度の評価し、適切な評価への仕組み作りが進行中です。将来的に国家試験問題に採用されることも念頭におきつつ、本学においても学生の理解度を高めること、その結果を講義内容へフィードバックしていくことは医学教育上必要とされるようになってきています。
研究対象および方法
2024年度までの東邦大学医学部4年次学生を対象とします。漢方 e ラーニング教材を用い、事前のオンデマンドでの学習と事前アンケート、講義とともに事後アンケートweb testを行います。
必要性と意義
また、この研究で得られる成果は、医学部生に本来必要とされる東洋医学の基礎知識の適正な評価につながります。漢方eラーニングそのものの問題点も抽出してフィードバックを行い、より質の高いシステム開発に生かしていきます。
倫理的配慮
web上では、本人が誰か特定出来ない、匿名化を行うために個人の成績が特定されることは一切ありません。事前学習の確認として用い、履修の評価には使用しません。
担当者
東洋医学研究室・准教授 田中耕一郎 電話 03-3762-4151