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本邦における市中感染症MRSA(CA-MRSA)の臨床的特長と分子疫学的検討

この度、東邦大学医療センター大森病院において、下記のような過去に細菌検査でMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)が検出された患者様のデータを利用した臨床研究を実施することになりました。患者様個人のお名前や、個人を特定できるデータは一切公表することはありません。何かご不明な点がございましたら、下記窓口にいつでもご相談下さい。

研究の目的

東邦大学医学部微生物・感染症学講座では、株式会社ペルセウスプロテオミクスと共同で、新型ウイルス感染症(COVID-19)が惹起する肺炎・全身血管炎の予後予測を発症早期に高感度で行うため、血管炎症マーカーPTX3の有用性を検証するために本研究を計画しました。
この研究で得られる成果は、、本マーカーを利用することにより、COVID-19に感染患者さんの予後を予測し、迅速に質の高い医療を提供することにつながります。

研究背景

MRSAは1960年代に初めて検出されましたが、病院内で主に基礎疾患を有する患者に感染する耐性菌でした。しかし、1990年代後半に欧米で基礎疾患のない健常人に発症したMRSA感染症が報告され市中感染型MRSA(CA-MRSA)と呼ばれるようになりました。近年、アメリカではCA-MRSAの検出頻度が増加しMRSA株の大部分がCA-MRSAに置き換わっている状況にあります。一方、本邦ではCA—MRSA感染症に関する報告は少なく、CA-MRSAの本邦における発生頻度や具体的な臨床像を明らかにすることが求められています。

目的

関東の大学病院で検出されたCA-MRSAの解析を行い、臨床的特徴を収集することで、CA-MRSAの病原性を明らかにする。

研究方法

臨床分離されるCA-MRSA検体の病原性の検討および分子疫学的特徴の変化を、臨床所見と併せて比較検討する。臨床所見は、診療録から基礎疾患、感染症診断名、使用抗菌薬、臨床経過、転帰などを調査する。

調査対象となる患者様

2013年1月から2023年12月の間に東邦大学医療センター大森病院で診察を受けた患者様の中で、培養検査からMRSAが分離された患者様を対象としています。

調査予定期間

2018年4月~2021年1月

公示予定期間

2021年4月1日~2021年9月30日

患者さまのプライバシー保護について

本研究の過程において患者さまのデータを個人名で扱うことはありません。したがって研究の結果が公表される場合であっても、患者さまの個人名や個人を同定できるデータが公表されることは一切ありません。

調査への参加および拒否

今回の調査に関して新たに患者様に行っていただくことは一切ありません。当院において管理させていただいている患者さまのデータを使用させていただくための公示です。今回の研究で得られた結果に関しては、医学的な専門学会や専門雑誌等で報告されることがあります。上記の通り個人が特定されるようなことはありませんが、様々な理由により本研究にご協力いただけない場合には、遠慮なくお問い合わせ下さい。本研究への協力・参加は患者さまの自由意志であり、拒否しても患者様が不利な扱いを受けることは一切ありません。
参加を辞退したい方は、公示期間内にお申し出下さい。また公示期間の後でも、公表される前であればいつでも調査への参加を撤回できます。

研究者等の氏名

東邦大学 総合診療科 前田正

相談窓口

東邦大学医療センター大森病院 総合診療科
氏名 前田 正                  
電話 0337624151  内線6515

お問い合わせ先

東邦大学 医学部

〒143-8540
東京都大田区大森西 5-21-16
TEL:03-3762-4151