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高齢者triple-negative乳癌の病理学的特長と予後の関係についての研究

研究の背景および目的

一般的にtriple-negative乳癌は、ホルモン療法も抗HER2療法も効かない化学療法が必要な癌として知られています。しかしながら、高齢者への化学療法の適用は身体への負担が大きい懸念があるため、高齢者triple-negative乳癌をどのように治療するべきかはわかっていません。そこで、東邦大学医学部病理学講座では、高齢者triple-negative乳癌のうち、本当に化学療法が必要な癌はどのような癌であるのかを知ることを目的として本研究を計画しました。
この研究で得られる成果は、高齢者のtriple-negative乳癌に対しての治療を最適なものにすることにつながります。

研究対象および方法

この研究は、東邦大学医学部倫理委員会の承認を得て実施するものです。日本乳癌学会の高齢者乳癌についての班研究の一貫として行います。

2000年~2013年までに東邦大学医療センター大森病院乳腺内分泌外科において、乳癌の手術を受けた症例で、術前に「病理診断のための組織の教育・研究目的に使用することに関する同意書」にサインを頂いた症例を対象とします(本施設からは高齢者約30例、非高齢者約30例の計約60症例、班研究全体としては約160症例を予定)。

病理検査後に残った試料を用いて種々のマーカー発現を免疫組織学的に調べ、診療録(カルテ)から抽出した手術成績とともに解析することにより、手術成績に影響を与える因子を調査します。

今回の研究で得られた成果を、医学的な専門学会や専門雑誌等で報告することがありますが、個人を特定できるような情報が外部に漏れることは一切ありません。

本研究に関してご質問のある方、診療情報や病理学的情報を研究に利用することを承諾されない方は、下記までご連絡下さい。

研究資金:日本乳癌学会の研究費を使用して行います。

連絡先および担当者

東邦大学医学部病理学講座
職位・氏名: 准教授・本間尚子
電話: 03-3762-4151 内線 2382
お問い合わせ先

東邦大学 医学部

〒143-8540
東京都大田区大森西 5-21-16
TEL:03-3762-4151