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妊娠梅毒の診療状況と予後に関する検討

研究の背景および目的

梅毒は梅毒トレポネーマ(Treponema pallidum subsp. pallidum)という病原体に感染し、引き起こされる感染症の1つです。近年日本における梅毒の増加は著しく、厚生労働省による梅毒患者数の年次報告では、平成24年の875件から平成28年の4,559件へと急増しており、早期に患者を発見し、適切な治療を行うことは喫緊の課題となっています。妊婦が梅毒にかかると、母体から胎児に感染が波及して、先天梅毒を発症することがあります。妊婦が無治療の場合には、児の予後が不良となったり、障害が生じたりすることがありますが、適切な抗菌薬治療を分娩4週間前までに行うことで、先天梅毒を予防することが可能となることが知られています。世界的にはペニシリンG筋注製剤で梅毒は治療されますが、本邦では欧米諸国で認可されている標準的な治療薬のペニシリンG筋注製剤が使用できないことから、経口ペニシリン製剤で治療が行われている現状があります。このような本邦特有な治療法の妊娠梅毒における有効性に関しては、これまでほとんど報告されていません。東邦大学医療センター大森病院総合診療急病センター感染症科では、これまでに妊娠梅毒患者を含め複数の梅毒患者の診療に携わっており、本研究で妊娠梅毒患者さんの診療状況を調査し、治療経過について検討を加えることは、医学的及び社会的に意義があると考えています。

研究対象および方法

この研究は、東邦大学医学部倫理委員会の承認を得て実施するものです。
2005年6月~2019年6月までに東邦大学医療センター大森病院総合診療急病センター感染症科において、妊娠梅毒と診断された症例について、診療録(カルテ)から抽出した情報(検査、治療内容、治療効果及び先天梅毒発症の有無)について匿名化を施した上で解析することにより、我が国の現状において実施されている妊娠梅毒治療の適切性について検討します。
今回の研究で得られた成果を、医学的な専門学会や専門雑誌等で報告することがありますが、個人を特定できるような情報が外部に漏れることは一切ありません。
本研究に関してご質問のある方、診療情報を研究に利用することを承諾されない方は、下記までご連絡下さい。

連絡先および担当者

東邦大学医学部 臨床研究支援センター/微生物感染症学講座
職位・氏名: 講師 吉澤 定子
電話: 03-3762-4151 内線 2396
お問い合わせ先

東邦大学 医学部

〒143-8540
東京都大田区大森西 5-21-16
TEL:03-3762-4151