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関節リウマチにおける治療薬の最適化に関する研究

研究の背景および目的

 関節リウマチに使える薬は近年増えています。従来使用されてきた各種の抗リウマチ薬やメトトレキサートに加えて、強力な治療薬である生物学的製剤が8種類あり、これらが治療の中心として使用されています。これらの治療により治療効果は劇的によくなりましたが、それでも十分な効果が得られない患者さんや、副作用が起こる方がいます。現状ではこれらの有効性や副作用を投薬前に予測する手段がありません。そのため、この研究では個々の関節リウマチ患者さんにとって、どの治療薬が最適かを明らかにすることを目的としています。
 この研究で得られる成果は、薬剤の有効性や安全性の向上だけでなく、医療費の削減にもつながります。

研究対象および方法

 この研究は、既に東邦大学医療センター大森病院倫理委員会の承認を得ております。東邦大学医療センター大森病院リウマチ膠原病センター(膠原病科)の外来・入院診療において 治療中の関節リウマチ患者さんが対象です。研究1と研究2に分かれていて、研究1は38名の関節リウマチ患者さんを対象としています。新たな治療を開始する前、投与後2、4、12、24、52週の時点で、血液を10cc採取させていただきます。この採血を株式会社カン研究所に輸送して解析します。さらに患者さんの診療記録をもとにして治療の有効性、安全性を照合することで、どの解析結果が有効性や安全性と関連しているかを明らかにします。研究2は14名の関節リウマチ患者さんを対象として、血液を25cc採取させていただきます。関節リウマチに関わる新たな分子探索のため株式会社カン研究所に移送し網羅的な遺伝子解析を実施します。
 研究によって患者さんに生じる金銭的負担はありません。 本研究は匿名化をしており、今回の研究で得られた成果を、医学的な専門学会や専門雑誌等で報告することがありますが、個人を特定できるような情報が外部に漏れることは一切ありません。

 本研究に関してご質問のある方は、下記までご連絡下さい。

連絡先および担当者

東邦大学医療センター大森病院
リウマチ膠原病センター(膠原病科)
村岡 成
電話 03-3762-4151 内線 6595
お問い合わせ先

東邦大学 医学部

〒143-8540
東京都大田区大森西 5-21-16
TEL:03-3762-4151