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プロペンシテイスコア・マッチング法による関節リウマチに対するトファシチニブとアバタセプトの効果とその臨床的有用性の比較

研究の背景および目的

2016年欧州リウマチ協会のリコメンデーションの第2相ではTNF阻害剤、非TNF阻害剤とJAK阻害剤の使用が推奨されています。しかし非TNF阻害剤とJAK阻害剤との比較データは限られています。
そこで、医療法人社団光城会 ひろせクリニックでは、多施設共同で傾向スコア・マッチング法を用い、JAK阻害剤のトファシチニブと非TNF阻害剤のアバタセプトの有効性と安全性の比較を行います。さらにHLA-DRB1対立遺伝子の中のshared epitope(SE)の有無がそれぞれの薬剤の治療効果に与える影響を調査することを目的として本研究を計画しました。

この研究で得られる成果は、これまでになかった薬剤選択の指標となる重要なエビデンスを提供できる可能性につながります。

研究対象および方法

この研究は、東邦大学医学部倫理委員会の承認を得て実施するものです。

2014年12月~2021年1月までに医療法人社団光城会 ひろせクリニックにおいて、トファシチニブ或いはアバタセプトによる治療を受けた関節リウマチの症例で、事前に同意文章にサインを頂いた症例(約400例)を対象とします。

HLA-DRB1対立遺伝子解析は、すべての被験者様に対して遺伝子解析研究への再同意後に採血をして解析します。なお、再同意の得られない被験者様に対してはDNA解析を辞資することはできません。こうして得られた遺伝子情報と調査票から得られる診療情報を解析することにより、関節リウマチの治療効果に与える因子を調査します。

今回の研究で得られた成果を、医学的な専門学会や専門雑誌等で報告することがありますが、個人を特定できるような情報が外部に漏れることは一切ありません。

本研究に関してご質問のある方、診療情報や遺伝子解析の結果を研究に利用することを承諾されない方は、下記までご連絡下さい。

連絡先および担当者

医療法人社団光城会 ひろせクリニック
職位・氏名 院長 廣瀬 恒
電話 04-2920-2111
お問い合わせ先

東邦大学 医学部

〒143-8540
東京都大田区大森西 5-21-16
TEL:03-3762-4151